課題
電気設備診断
高圧ケーブルの不良点を正確に把握したい
停電の都度の目視確認で、高圧ケーブルの不良点特定の難しさが課題だったB社様には、「停電診断、点検サービス 」をご提供しました。
導入前の課題と背景
電気設備トラブルによる事故が後を絶ちません。中でも、高圧ケーブルの絶縁不良による事故が増えています。その主な発生原因は、外気(熱、湿度)や日射、雷撃等による劣化です。ケーブルの劣化が進むと、シース内部の導体と遮蔽層が絶縁破壊し、地絡・停電を引き起こす原因となり、最終的には生産損失へつながります。また、付近一帯への波及事故につながる可能性もあるため、精密絶縁診断を定期的に行い、事前に電気事故を予防することが重要です。 B社様においては、停電の都度、目視確認を行っていましたが、不良点の特定の難しさが課題になっていました。
停電診断、点検サービス の特徴
- ■長年の経験と実績に培われた高い技術力と信頼性を誇ります。特に診断前の端末の影響阻止や判定基準には独自の技術が活かされています。
- ■定期的に精密絶縁診断をすることで、不良箇所を評定し、絶縁破壊による電気事故を未然に防ぐとともに、安心・安全な電気設備をご提供します。
- ■高圧ケーブルの異常時に「マーレーループ法」または「マーレーフィッシャー法」によって故障点を標定します。
- ■故障点判明時、直ジョイント等による補修を行います。ケーブルが長い場合は、全体を更新するよりも大幅なコストダウンが図れます。
- ■定期診断データを管理し、問題点の改善サービスや今後の施工方法・メンテナンス方法について、ご提案します。
三相一括 精密診断 風景(ED-7000Ⅲ 使用)
故障点標定による、不良点発見
不良点発見・補修作業風景
導入効果
定期周期(年2回)の精密絶縁診断によって、従来行ってきた目視確認や一般的な診断機器では特定が難しかったシースの絶縁0MΩを検出できるようになりました。
シース不良点発見事例と実施対策の内容
- ■次回停電時に故障点評点を提案・実施することで、評定した位置で熱によるシースの炭化、割れが発見されました。
- ■部分補修を施し、その後の精密絶縁診断で、絶縁抵抗が正常値に回復したことを確認しました。
- ■不良点の近くに「炉」があることから、熱劣化したものと判断し、熱対策・配線ルート等の検討提案を行いました。
- 高圧ケーブルの不良点を正確に把握したい