2006年5月15日

各 位
旭化成ケミカルズ株式会社


高機能化粧品原料「ペリセア」の開発・発売について
〜天然の脂肪酸とアミノ酸からつくられた
浸透性の高い皮膚・毛髪の高機能ダメージケア素材〜

 旭化成ケミカルズ株式会社(本社:東京都千代田区 社長:藤原 健嗣)では、 天然の脂肪酸とアミノ酸を原料にした「荒れ肌に浸透し健康な状態に回復」させ、 かつ「傷んだ毛髪に極めて短時間で浸透しダメージを修復」させる新素材の化粧品原料を開発しました。 5月16日(火)より「ペリセア」の商品名にて発売します。
 化粧品分野では消費者のダメージケアニーズが高く、 「ペリセア」はこのニーズにこたえる高機能化粧品原料です。 2010年度には15億円の売上高を目指します。

1.背景
 当社では、ヘルスケア事業を高付加価値事業領域と位置付け、 低刺激性・高起泡性・高生分解性を特長とした、ヘアシャンプーや洗顔料の原料であるアミノ酸系界面活性剤 「アミノフォーマー」「アミノサーファクトAシリーズ」と、植物系天然保湿剤「アミノコート」 「オリゴGGF」を化粧品メーカーに販売しています。
 今回発売する「ペリセア」は、当社が有する高度な分子設計技術に基づいて、 世界で初めて開発、実用化に成功した製品です。スキンケアでは 「荒れ肌に浸透し健康な状態に回復」させる機能、ヘアケアでは 「傷んだ毛髪に極めて短時間で浸透しダメージを修復」させる機能を特長とした画期的な新製品です。
 
2.技術特長:アミノ酸を原料にした世界初のジェミニ型両親媒性物質
 皮膚や毛髪は、脂肪酸やアミノ酸などから構成されています。 「ペリセア」は脂肪酸と複数のアミノ酸(ペプチド)を、世界で初めてジェミニ型(双子型) 両親媒性物質として結合させた新素材です。
 ジェミニ型両親媒性物質とは、複数の疎水基と親水基を双子型の構造に結合させたもので、 一般的な両親媒性物質よりもはるかに優れた機能を有すると考えられています。
 
<「ペリセア」の化学構造>
ペリセアの化学構造
 
3.商品特長
(1)  「ペリセア」のスキンケア機能:角層(皮膚の最外層)に浸透し、 荒れ肌を健康な状態へ近年、女性の肌の健康度に対する意識は非常に高まっており、多くの女性が、 自らが乾燥肌あるいは敏感肌であると認識しています。これまでのスキンケア化粧品は保湿性を持つ素材を配合 することで角層の水分量を保つものが主流でしたが、最近は肌の水分を逃がさない=バリアする機能を新たに付与 することが求められています。
 しかし、従来のバリア改善機能を持つ原料は、セラミドのように水・油のいずれにもほとんど溶けず極めて 配合しづらい等の課題がありました。
 「ペリセア」はセラミドよりも高いバリア機能を有していながら、水溶性なので容易に化粧品に配合できる画期的 な商品です。
     
  【「ペリセア」のスキンケア機能と効果】
  <1> セラミドよりもバリア改善機能に優れます。
  <2> 角層の水分量も健康な状態に回復させます。
  <3> 角層への高い浸透性を有します。
  <4> 水溶性なので容易に化粧品に配合できます。
  <5> これにより傷んだ肌を健康な肌へ整えます。
   
  <バリア機能と水分保持のメカニズム (イメージ図)>
  バリア機能と水分保持のメカニズム(イメージ図)
 
  荒れ肌は角層の内部構造が乱れている   「ペリセア」が角層内部に浸透   乱れた液晶構造を再生すると考えられる  
   
(2)  「ペリセア」のヘアケア機能:ダメージ毛の内部に速やかに浸透し、 内と外から健康な髪へヘアカラーの一般化等により、多くの女性が髪のダメージに悩んでいます。 これを反映して、シャンプー・コンディショナーなどほとんどのヘアケア製品は髪のダメージ補修を訴求したもの となっています。
 しかし、従来の毛髪補修原料は、毛髪表面をコートするのみであったり、 内部浸透する材料でも浸透に非常に時間を要するなどの課題がありました。
 「ペリセア」は、1分間程度の極めて短時間で毛髪内部に浸透し、なおかつ毛髪表面をコートする、毛髪のダメージを内と外から補修する商品です。
     
  【「ペリセア」のヘアケア機能と効果】
  <1> 1分間程度の短時間で毛髪内部に浸透します。
  <2> 毛髪の強度や水分量を健康な状態に戻し、更に、ダメージでやせた毛髪の太さも回復させ、毛髪にハリやコシを与えます。
  <3> 毛髪表面もコートしキューティクルのリフトアップを抑制し、毛髪のスベリ性を改善します。
   
(3) 地球環境への優しさ
  植物由来原料からつくられた「ペリセア」は、生分解性に優れた地球環境に優しい商品です。
 
4.グレードと荷姿
(1)グレード「ペリセア」 L−30 (29%水溶液)
(2)荷姿1kg缶、18kg缶
 
5. 発売開始 2006年5月16日(火)より
     
6. 販売計画 2010年度  15億円

以上




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