2006年4月20日

各 位
旭化成建材株式会社

低排土・高支持力杭工法「DYNAWING」の本格展開について
−残土量を大幅に低減した、画期的な高支持力杭工法−

 旭化成建材株式会社(本社:東京都港区 社長:佐次 洋一)では、低排土と高支持力を兼ね備えた、 環境配慮型のプレボーリング拡大根固め杭工法「DYNAWING(ダイナウィング)」を、 5月1日より本格展開致しますので、お知らせいたします。
 当社では、「DYNAWING」による既製杭事業を、基礎事業の新たな柱の一つと位置付け、 2008年度に50億円の売上を目指します。
 
1. 背景
   当社では、既製コンクリートパイル事業として「RODEX工法」「CMJ工法」「DYNABIG」など、 また中小型杭事業として「EAZET」「ATTコラム」など、先進性を追求した高付加価値の製品・ 施工技術を提供しています。このたび、これまで培った杭技術を結集し、 杭施工時の発生残土量を従来の埋め込み杭工法に比べて大幅に低減(低排土)でき、 しかも杭の設計支持力が大きくとれる(高支持力)画期的な杭工法「DYNAWING」を開発しました。 高付加価値製品である「DYNAWING」により、主力事業分野である既製コンクリートパイル事業を 強化いたします。
   
2. 「DYNAWING」の製品の特長
 
(1)
発生残土を大幅に低減
     「DYNAWING」は、掘削方法と杭形状とに独自技術を採用することで、 従来の埋め込み杭工法と比べ、杭施工時に発生する残土量を大幅に減らすことが可能となりました。 当社のプレボーリング拡大根固め工法(RODEX工法)に比べて約7割も残土量を低減でき、 「環境に配慮した杭工法」と言えます。
 
(2)
高い設計支持力を実現
     「DYNAWING」は、杭の先端に杭本体径の約1.7倍の 径の鋼製羽根付き杭を使用することにより、同杭径の自社従来工法(RODEX工法)に比べ 約3倍の設計支持力の設定が可能です。これにより、杭の施工本数を減らすことができ、 工期の短縮による経済的な設計が可能となります。
 
(3)
安定した高品質の施工
     「DYNAWING」は、施工管理装置を用いて、 安定した根固め液の管理を行い、先端羽根部と根固め部とが一体になることにより、 高品質の根固め球根を築造します。
     
 
 
※ プレボーリング拡大根固め工法=杭の沈下を抑えるため、杭先端部にコンクリート塊を造成し支持力を高める工法。
   
3. 「DYNAWING」の製品仕様
 
(1)
工法の概要:  杭施工時の排土の発生を抑える掘削技術を用いた、高支持力・埋め込み杭工法
 
(2)
杭の標準仕様:  鋼製羽根を取り付けた羽根付き杭、およびその上方に継いで使用するストレート杭より構成
 
(3)
適用杭径:  杭本体径 300〜800mm
 
(4)
適用地盤:  砂質地盤、および礫質地盤
 
(5)
最大施工深さ:  67m
 
(6)
仕様と杭先端許容支持力:
 
 
(杭先端平均N値60の場合)
杭径
 mm
 
300
(318.5)
350
(355.6)
400 450 500 600 700 800
羽根径
  mm
510 595 680 765 850 1000 1175 1350
杭先端支持力
  kN*/本
1060 1440 1880 2390 2940 4080 5630 7440
 *1s(キログラム)=9.80665N(ニュートン)
   
4. 本格展開開始時期・販売エリア
 
本格展開開始時期:
  2006年5月1日
 
販売エリア:
  関東中心に国内全域
5. 販売目標
 
2008年度
  売上50億円

以上



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