2006年8月24日

各 位
旭化成ホームズ株式会社

都市の限られた敷地の中で“緑をまとう”住まい、ロングライフ住宅
「ヘーベルハウスGreen+(グリーンプラス)」新発売

 旭化成ホームズ株式会社(本社:東京都新宿区、 代表取締役社長:波多野 信吾)は、都市の限られた敷地の中で“緑をまとう” 住まいロングライフ住宅「ヘーベルハウスGreen+(グリーンプラス)」を、 平成18年9月1日(金)より発売します。
 「グリーンプラス」は、緑や自然(光や風)を積極的に楽しむ都市の住まいとして、 建物そのものが“緑をまとう”という考え方に立ち、敷地内の空地や建物表面により多くの 緑をまとうことを提案する商品です。緑をまとうアイテムとして、 既存の「屋上緑化システム」に加え「壁面緑化システム」「鋼製プランター」 などを新たに開発し、ハイパーフレーム構造のヘーベルハウス全商品に対応可能としました。
 建物が緑をまとうことにより、都市の限られた敷地でもより多くの緑を生活の中に 取り入れられれば、光や風が緑とあいまって五感を刺激し、四季の変化を楽しむことができる 心地よい住まいの実現につながります。 土に触れ野菜やハーブなどを育てる緑に囲まれた生活を楽しむことができ、また、 それらの植物を介した家族や近隣とのコミュニケーション促進も期待されます。 また、個々の住宅における緑が増えて都市全体の緑化が進めば、CO2削減やヒートアイランド現象の 緩和などの環境負荷低減効果はもちろん、緑豊かな良好な景観の形成にもつながると思われます。
 本体価格は3.3平米あたり70万円(消費税込み)から、初年度販売目標は1,000棟を予定しています。
  
1.開発の背景
  (1) 当社の取り組み
     「ロングライフ住宅の実現」を事業戦略として掲げる当社では、平成14年発売の「ヘーベルハウス そらから」、2006年「ヘーベルハウス かぜのとう」 といった商品や、日照・通風シミュレーションシステム「ARIOS」などを通して、都市において積極的に 自然の恵みを取り入れる住まい方を提案してきました。
 自然を取り入れる工夫の一つに「屋上緑化」があります。昭和57年に屋上緑化の提案を開始し、 平成10年にオリジナル屋上緑化システムを仕様化、平成17年には保水パレットによる雨水の有効活用を 実現した新システムを仕様化するなど、常に都市部の戸建住宅における先進的な緑化提案をしてきました。
  (2) 緑化をとりまく社会的環境
     植物には、CO2吸収による環境負荷低減効果に加え、鮮やかな緑や季節の花・果実などによる視覚的な刺激、漂う香りの嗅覚的な刺激など、 五感を通した様々な心理的・生理的効用が挙げられます。 また、植物を通して家族や近隣とのコミュニケーション促進や、子供の情操教育や世代間のふれあいの場 としても、緑を育てる環境は受け入れられやすいと言えます。
 最近では、LOHAS(Lifestyles of Health and Sustainability)の広がりにも見られる地球環境や健康に 対する意識、あるいは街並みや景観に対する意識が高まり、緑化の需要は今後ますます増加すると思われます。
 しかしながら、当社が主要市場とする都市部における戸建住宅の多くは限られた敷地に最大限に建築され、 緑化可能スペースとしての庭を充分に取れないのが現状です。 今回の新商品では、生活の中に積極的に自然を取り入れるとともに、周囲の街並みにも緑の潤いを与え、 植物を介して外部にもつながりを持たせた住まいづくりを提案します。
 
2.商品の特徴
   「グリーンプラス」は、室内空間と緑(自然)とのつながりをより 強めるとともに、外側から見える緑の量を増やすため、建物周囲の空地や建物表面の緑化を提案する都市の 住まいです。まとまった庭の植栽だけでなく、建物周囲のわずかな空地にも「隙庭」として緑化を施し、 緑に面する窓を設けて“室内から見る緑”として楽しむことを提案しています。 また、建物そのものが緑をまとうために、建物の足元から屋上まで“緑をまとう” 以下の緑化アイテムを開発し、搭載しました。
 
【グリーンプラスの概観】
グリーンプラスの概観
 
【緑化イメージ】
緑化イメージ
     
  (1) 屋上緑化システム
     前述のように導入してきた「ルーフガーデンシステム」は、 高さ2メートル程度の中木や種苗緑化も可能な、地上に近い感覚の庭園づくりを楽しむことができる 当社独自の屋上緑化システムです。自然土に比べて1/2〜1/3の重さの人工土壌、しっかり構造計算をした上で 荷重を支える頑強な構造躯体、長期耐用シート防水システムなどを持つヘーベルハウスならではのシステムです。 ベランダにも設置可能です。
     
  (2) 壁面緑化システム、ネット付花台
     外観における垂直面に緑を配することができるアイテム です。
 「壁面緑化システム」は、鉄骨梁と基礎にそれぞれ固定した上下1組の横材間にワイヤーを張り、 そこに蔓性の植物を這わせます。ヘーベル版の壁面や窓の前、あるいは躯体内部のテラス・ポーチやロッジア (ベランダ)の外側面に設置します。 風を通しつつ外からの視線や日射を程よく遮ることができます。 推奨植物はクレマチス、ツキヌキニンドウ、カロライナジャスミン、ハゴロモジャスミンなどです。 植物が壁を覆うまでには時間がかかるため、緑を育て成長を眺める喜びを感じられます。
 「ネット付花台」は、プランターを置く花台と、窓の外側に設置するネット状の枠を組み合わせた 緑化システムです。プランターで育てる蔓性植物をネットに這わせる、窓枠に合わせた壁面(垂直面) 緑化システムと言えます。
     
  (3) 鋼製プランター(中木プランター、菜園プランター)
     「中木プランター」は、屋上緑化システムでは 対応できない屋上床面からの高さ3メートル程度の、枝を張り木陰を作るような類の樹木を植えるための ステンレス製のプランター(縦・横・高さが802×802×526ミリメートル)です。 風の強い屋上に背の高い樹木を植えるため、風圧についてもきちんと構造計算を行い、 風圧を構造躯体に伝え建物全体で支えられるように設計しています。 推奨の樹種は、見た目がよく水遣りが楽なトネリコ、ニレ、サルスベリ、コナラ、モミジ、ミカン、 イヌマキなどです。
 「菜園プランター」は、寸法が802×1107×526ミリメートルと更に大型のプランターです。 約50センチメートルという深さが確保でき、自然土を用いた野菜などの栽培が可能となります。 自然土を多量に入れると全体では760キログラムという重さになりますが、ヘーベルハウスの頑強な 構造躯体によってしっかりと支えられているので、屋上でも安心して植物を育てることができます。
 
3.商品概要
 
構造: ハイパーフレーム(鉄骨軸組制震フレーム)構造
本体価格: 3.3平米あたり70万円〜
販売地域: 関東、東海、関西、山陽(一部を除く)、九州北部
販売目標: 1,000棟(年間)
発売日: 2006年9月1日(金)
展示場: 近江八幡展示場(滋賀県近江八幡市中小森町)
   
  以上



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