1. 背景 |
継続する団塊ジュニア世代の世帯形成と今後大量に発生する団塊世代のリタイアメントを背景に、都市の更なる高度化と相まって、住宅市場は分譲住宅を中心に活況を呈しています。しかしながら、昨年成立した「住生活基本法」に明示されたように「現在及び将来における国民の住生活の基盤となる良質な住宅」を整備し、「良好な居住環境の形成」を実現するためには、戸建住宅を中心とする既存住宅ストックの改善が必要となりまが、国民生活の将来に対する不安などを背景にストック改善には大きな進展が見られない状況と言えます。 当社では、平成10年に「ロングライフ住宅の実現」を宣言し、お客様の満足に時間軸の視点を持つことで、安全・安心で豊かな生活を提供する資産性の高い都市型住宅を供給しております。特に近年は、既存住宅ストックの改善という視点からも都市住宅の建替えを促進する活動に注力していますが、当社における請負建築事業の建替え比率は約50%強の状態で、ここ数年大きな変化は見られません。 一般的に、建替えを考えるお客様は、現在の住まいの安全性や住まいごごちなどに課題を感じながらも、建替えを決断するきっかけが見つかり難く、計画が具体化しない傾向にあります。現在、住宅メーカーの主要な営業活動の場である総合住宅展示場の現状は、このような潜在顧客への訴求力が不足しており、建替え需要の活性化を図るためには、建替えへの動機付けを作ることが可能な新たな営業手法が必要と考えられます。 このよな認識のもと、当社では、平成15年に中野区松ヶ丘に1棟目を開設して以来、全国21ヶ所にて試行的に「街かどヘーベルハウス」を公開してきました。この取り組みに一定の成果が見られたため、今回戦略的な全国展開を開始し、キャンペーンを実施することとしました。 |
|
2.「街かどヘーベルハウス」展開計画概要 |
|
<運営の流れ> |
|
(1) |
既成の都市部市街地で、潜在的建替え需要が見込める地域の標準的敷地を取得 |
|
(2) |
街並みや地域住民の潜在ニーズなどを考慮した上で地域に合った建物を建設 |
|
(3) |
着工から竣工まで、建設工事の全工程を通して現場を公開 |
|
(4) |
竣工後も約3ヶ月~1年間を目途に公開した後、建売住宅として売却 |
|
|
<目的・特徴> |
|
(1) |
総合住宅展示場集客と合わせ、建替え顧客を中心とする新たな集客手法を確立 |
|
(2) |
建替え需要が見込まれる地域で公開することで、総合住宅展示場への来場が期待できない潜在的な建替え顧客に対する積極的なアプローチが可能 |
|
(3) |
総合住宅展示場と合わせ、営業人員効率を改善 |
|
(4) |
自社で土地を取得して建設するため、街並みや地域の実情に即し当社の考えを直接反映した住まいを、実際に創り込んだ建物として提案し、訴求することが可能 |
|
|
<今後の計画> |
|
(1) |
平成19年度上期までに全国で約50ヶ所を公開 |
|
(2) |
平成19年度中に約100棟を公開・販売 |
|
(3) |
将来的には常時約100ヶ所を公開し、年間約200棟を公開・販売 |
|
|
<これまでの実績> |
|
|
平成15年より現在までの完工実績 21ヶ所 |
|
|
|
|
|
|
|
|
京都北山街かどへーベルハウス |
|
品川街かどへーベルハウス |
|
|
|
|
|
|
代表例 |
|
|
東京都中野区松ヶ丘 |
平成15年7月竣工 売却済 |
新町家第1号 |
新宿区市ヶ谷 |
平成16年7月竣工 売却済 |
かぜのとう第1号 |
練馬区氷川台 |
平成17年8月竣工 売却済 |
緑の家 |
杉並区荻窪 |
平成17年11月竣工 売却済 |
ユーザー参加型設計 |
中野区本町 |
平成18年1月竣工 公開中 |
備災住宅 |
京都府京都市北区 |
平成17年8月竣工 公開中 |
K(京都)スタイル |
|
|
3.キャンペーンの概要 |
|
<TVCF> 平成19年3月7日より16日まで「街かどヘーベルハウス全国公開中」を訴求する15秒CFを3パターンでオンエア |
|
<新聞広告> 平成19年3月9日に全国紙各紙に全面広告展開
|
|
<WEB展開>
当社ホームページ内に「街かどヘーベルハウス」専用コンテンツを設け、建設現場の進行状況などを情報発信 新聞広告とともに全国の「街かどヘーベルハウス」に誘導
|
|
<街かどヘーベルハウス現地>
建設中の現場は、一般物件とは別の専用ロゴ入り養生シートを設置 |