1. |
中国でのポリスルホン膜人工腎臓組立工場第2系列増設計画 |
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(1) |
場 所 |
中国浙江省杭州市 |
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(2) |
着 工 |
2006年5月予定 |
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(3) |
稼 動 |
2007年5月予定 |
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(4) |
生産能力 |
約360万本/年 |
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(5) |
経営形態 |
旭化成メディカル100%子会社 |
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2. |
投資額 約20億円 |
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3. |
工場増設の背景・目的 |
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(1) |
人工腎臓市場は日本及び全世界での患者数増加と治療環境の整備に伴って、需要量が着実に増加しつつあります、
中でも高性能で生体適合性に優れたポリスルホン膜人工腎臓が大きな伸びを示し、今後もこの傾向は続くことが予想されます。 |
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(2) |
国内最大の人工腎臓メーカーである当社は、
昨年末より稼働スタートした中国組立工場の製品が、品質・性能及び安全性の面から日本組立品と
同等の水準を確保でき、かつ高い生産性の発揮が確認できたことから、能力増強を決定しました。
これによって中国工場の生産能力は700万本強/年となり、国内の大分工場と合わせて、
ポリスルホン膜人工腎臓の年産2,000万本体制が整います。
このことにより、国内市場への安定供給能力も大幅に向上します。 |
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(3) |
中国組立工場の戦略的意義は、第一に不測の災害時にも
透析医療施設への供給継続を可能にするための複数生産拠点の確保、第二に中国・アジア・
中近東等のグローバルな成長市場への最適供給拠点の確保にあります。
尚、今回増設に伴い、今年度半ばには中国国内市場の拡大を目的に中国販売会社を設立する予定です。 |
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(4) |
当社は、今後とも透析医療活動に取り組む方々からの信頼と
満足を獲得できる「優れた製品・情報・サービス」を提供し、
世界最高水準にある日本透析医療の技術向上、患者様のQOL(Quality of Life)
向上に貢献し続けることを目指して、積極的な研究開発と設備投資を継続していきます。 |
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≪ご参考≫ |
1. |
旭化成メディカル株式会社の概要 |
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(1) |
代表者 |
吉田 安幸 |
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(2) |
設 立 |
1974年7月24日 |
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(3) |
資本金 |
8億円(旭化成ファーマ㈱100%出資) |
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(4) |
本 社 |
東京都千代田区神田美土代町9-1 |
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(5) |
工 場 |
延岡工場(人工腎臓向け中空糸膜製造他)、大分工場(人工腎臓他組立加工) |
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(6) |
従業員数 |
約1,700名(2005年12月末) |
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(7) |
売上高 |
376億円(2005年3月末) |
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(8) |
主要製品 |
人工腎臓、輸血用白血球除去フィルター、血液浄化関連製品、プラノバ(ウイルス除去フィルター)等の開発・製造・販売 |
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2. |
人工腎臓について |
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(1) |
慢性透析患者数(2004年12月末現在) |
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国内 |
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約25万人(腹膜透析を含む) |
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世界 |
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約130万人(日本を含む) |
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(2) |
人工腎臓の市場規模(2005年当社推定) |
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国内 |
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約 3,700万本 |
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世界 |
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約12,000万本 |
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(3) |
当社の市場シェア(2005年当社推定) |
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国内シェア |
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36%(国内第1位) |
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世界シェア |
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18%(世界第2位) |
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(4) |
人工腎臓の主要メーカー
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国内 |
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旭化成メディカル、ニプロ、フレゼニウス川澄、東レメディカル、
クラレメディカル、日機装等 |
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海外 |
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フレゼニウス(独)、ガンブロ(スウェーデン)等 |
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〔用語解説〕 |
1. |
人工透析 |
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血液を体外に誘導し、中空糸膜(人工腎臓)
を介して血液と透析液を接触させ、本来尿中に排出される尿素、クレアチニン、
尿酸などの老廃物を除去して浄化された血液を体内に戻す療法。
国内で約25万人が人工腎臓等による透析治療を受けている。1回4~5時間、週3回の治療が必要。 |
2. |
人工腎臓(ダイアライザー) |
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上記の治療を行う際の血液と透析液を接触させるための半透膜を容器に組み込んだもの。
透析療法の初期にはコイル型とかキール型といわれるものも使用されていたが、
紡糸技術を応用した中空糸膜が開発され、取扱性、効率性などの特長から現在ほとんどが中空糸膜型
になっている。
素材としてはセルロース系(再生セルロース、セルローストリアセテート)、合成高分子系(ポリスルホン、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタアクリレート、エチレンビニルアルコール共重合体等)がある。
透析膜として使用される中空糸は、内径180~230μm(1μmは1mmの千分の1)、膜厚10~50μm、長さ約30cm。この中空糸を1万本前後束ねてカートリッジに組立てて人工腎臓にする。 |