1. |
工場増設計画の概要 |
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(1) |
場 所 |
宮崎県延岡市旭町 |
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(2) |
能力増設 |
20,000m2/年 (トータル能力40,000m2/年) |
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(3) |
投資額 |
約7億円 |
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(4) |
工 期 |
2006年10月着工、2007年10月竣工予定 |
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(5) |
販売計画 |
2010年度 80億円(2005年度の倍増)超の計画 |
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2. |
工場増設の背景 |
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「プラノバ」は工業用のウイルス除去フィルターで、
血漿分画製剤やバイオ医薬品といった生物製剤の製造工程において広く使用されています。
その優れたウイルス除去性能とタンパク質の透過性能について国内外で高い評価をいただいております。
現在では、90%弱の顧客が欧米を中心とした海外となっています。
近年、世界において生物製剤のウイルス安全性に対する要求が高まっていることに加え、
モノクローナル抗体を中心としたバイオ医薬品の開発が盛んになってきたことから年々需要が増加しており、
今後もこの動きは世界的に続くことが予想されるため、組立工場の増設を決定しました。
なお今後とも、当社は積極的に研究開発、投資を行い高性能、高品質の製品を開発し、
世界のニーズに対応した新製品を生み出すと共に、生物製剤の安全性の向上に貢献してまいります。 |
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※「プラノバ」は、旭化成メディカル(株)の登録商標です。 |
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≪ご参考≫ |
〔会社概要〕 |
1. |
旭化成メディカル株式会社の概要 |
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(1) |
代表者 |
吉田 安幸 |
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(2) |
設 立 |
1974年7月 |
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(3) |
資本金 |
8億円(旭化成ファーマ(株)100%出資)
※旭化成ファーマ(株)は、旭化成(株)の100%出資会社 |
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(4) |
本 社 |
東京都千代田区神田美土代町9-1 |
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(5) |
工 場 |
延岡工場(人工腎臓向け中空糸膜製造、「プラノバ」紡糸工場及び組立工場)、
大分工場(人工腎臓他組立加工)、中国工場(浙江省杭州市 人工腎臓組立加工) |
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(6) |
従業員数 |
約1,700名(2006年3月末) |
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(7) |
売上高 |
401億円(2006年3月末) |
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(8) |
主要製品 |
人工腎臓、輸血用白血球除去フィルター、
血液浄化関連製品、ウイルス除去フィルター「プラノバ」等の開発・製造・販売 |
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<用語解説> |
1. |
「プラノバ」 |
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銅アンモニア法再生セルロースを原料とした中空糸型
ウイルス除去フィルター。孔径サイズにより、15N,20N,35Nの3種類のほか、
プレフィルターとして75Nを発売しており、それぞれについて各種サイズのフィルターを用意している。 |
2. |
血漿分画製剤 |
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血漿から精製して得られる治療に有益なタンパク製剤で、
感染症の治療に用いるグロブリン、血友病などの治療に用いる血液凝固第Ⅷ因子などの血液凝固因子製剤など
がある。 |
3. |
バイオ医薬品 |
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遺伝子工学、細胞培養などのバイオテクノロジーを
利用して生産されるペプチドやタンパク質を有効成分とする医薬品。
インターフェロン、成長ホルモン、エリスロポエチン、モノクローナル抗体などがある。 |
4. |
生物製剤のウイルス安全性に対する要求 |
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肝炎などの原因となるウイルスが、
ヒトおよび動物由来成分を原料とした医薬品(生物製剤)に混入するのを避けるように、
ウイルスに対する安全性を確保することが強く求められている。 |
5. |
モノクローナル抗体 |
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単一の抗体産生細胞から作られる一種類の均一な分子で
できた抗体であるが、医薬品としては、通常、遺伝子組替え技術で作られる。
近年、リウマチ、癌などに対する抗体医薬の開発が盛んである。 |