1.統合の目的 |
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当社グループでは、2003年10月の「分社・持株会社制」
の導入に伴い、ケミカルズを有機・無機工業薬品、合成樹脂・合成ゴム、
高機能化学品等のケミカル事業会社として、またL&Lを生活消費材、食品用・
産業用フィルム等の生活製品関連事業会社として、発足させました。
「分社・持株会社制」移行後3年が経過し、本年4月より新たに事業の高度化・
高付加価値化を戦略の一つとする中期経営計画「Growth Action - 2010」を
スタートさせました。この計画を着実に実行し、
当社グループの生活消費材事業およびポリマー加工事業分野の更なる拡大を
加速するためには、両社の持つ多様な経営資源を融合させ、
最大限にシナジーを発揮させることが効果的であると判断し、
統合することを決定いたしました。 |
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2.統合の内容 |
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(1)生活消費材ビジネスの拡充 |
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生活消費材事業を担う会社として、統合後のケミカルズが
100%出資する「旭化成ホームプロダクツ株式会社」を新設し、L&Lの生活消費材開発機能と
サランラップ販売株式会社のマーケティング・販売機能を移管し、
独立した権限と責任を持った運営を行っていきます。ケミカルズが持つ素材、加工技術、
化学技術と、L&Lが持つ生活消費材の新商品開発・マーケティング機能を融合させるとともに、
両社が持つ経営資源を戦略的に投入して、生活消費材の更なる拡販と事業の強化・拡大を目指します。 |
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(2)ポリマー加工事業の強化・拡大 |
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L&Lのフィルム・シート・フォーム事業と
ケミカルズのフィルム・シート事業を統合・再編し、高機能で高付加価値なフィルム・シート・
フォームの新規用途分野への展開・拡大を図り、より戦略的なポリマー加工事業運営を推進
していきます。なお、L&Lの関連会社である旭化成パックス株式会社とサンディック
株式会社は、本統合・再編後の事業組織の関連会社として更なる発展を目指します。 |
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(3)鈴鹿地区の生産拠点・研究開発拠点としての活用 |
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今後成長が期待される高機能フィルム・シート・
フォーム等のポリマー加工分野を統合し、三重県の鈴鹿工場・サランラップ工場を
この分野での生産拠点・研究開発拠点として強化を進め、世界に誇れる高機能フィルム・シート
・フォーム事業の基地として活用していきます。 |
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(4)PVDC(ポリ塩化ビニリデン)の一貫生産体制の確立 |
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統合により、PVDCの基礎原料から製品までの
一貫生産体制を構築し、PVDC全事業の世界的成長戦略を展開してまいります。 |
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3.統合予定日 |
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2007年4月1日 |
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4.今後の見通し |
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当社グループの連結業績や連結総資産への影響はありません。 |
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<統合する子会社の概要> |
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旭化成ケミカルズ株式会社(2006年9月末現在) |
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事業内容: |
有機・無機工業薬品、合成樹脂、合成ゴム、高度化成肥料、塗料原料、ラテックス類、医薬・食品用添加剤、火薬類、感光性樹脂・製版システム、分離膜・交換膜等を用いたシステム・装置などの製造、加工及び販売 |
本店所在地: |
東京都千代田区有楽町1-1-2 |
代表者: |
代表取締役社長 藤原健嗣 |
設立年月: |
2003年10月1日 |
資本金: |
30億円 |
総資産: |
484,382百万円 |
従業員数: |
5,860人 |
連結売上高: |
6,604億円(2006年3月期決算) |
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旭化成ライフ&リビング株式会社(2006年9月末現在) |
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事業内容: |
「サランラップ」、「ジップロック」、各種フィルム・シート、フォームなどの製造、加工及び販売 |
本店所在地: |
東京都千代田区有楽町1-1-2 |
代表者: |
代表取締役社長 亀井啓次 |
設立年月: |
2003年10月1日 |
資本金: |
30億円 |
総資産: |
40,498百万円 |
従業員数: |
1,135人 |
連結売上高: |
519億円(2006年3月期決算) |
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※「サランラップ」及び「ジップロック」は登録商標です。 |