1.「平成18年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」について |
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今回の受賞は、温室効果ガスであるN2O(一酸化二窒素)を熱分解反応により、窒素と酸素に分解する技術を開発したこと。また、熱分解反応で副生した一酸化窒素を硝酸に、熱を蒸気として回収する工程を開発し、実プラントに導入したことを高く評価いただきました。この技術により、二酸化炭素(CO2)換算で約800万トンを分解除去し、日本の温室効果ガスの削減に大きな寄与をしています。 |
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2.旭化成グループの地球温暖化防止活動について |
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旭化成グループでは、日本化学工業協会、日本経済団体連合会の自主管理計画に参画し、その目標達成に向けて積極的に活動しています。その結果、2005年度の温室効果ガスの排出量は592万トン(CO2 換算)となり、基準年度の排出量の51%を削減しました。
旭化成グループでは、環境省が主催している「チーム・マイナス6%」の活動に参加しています。この活動は、地球温暖化防止の活動であり、京都議定書の日本の目標「−6%」を達成するための国民的な活動を推進するものです。当社でも社員一人ひとりが、地球温暖化防止につながる具体的な行動を進めてまいります。 |
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3.主な取り組み活動 |
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(1) |
プロセスからの排出抑制 |
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1) |
今回環境大臣賞を受賞したN2O分解除去技術の開発 |
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2) |
非ホスゲン法ポリカーボネート樹脂の製造技術の開発 |
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二酸化炭素を世界で初めてポリカーボネートの原料として使用する製造技術を開発しました。温室効果ガスである二酸化炭素を原料として有効活用するので、地球温暖化防止に貢献します。またこの技術は、毒性物質のホスゲン、発ガン性物質の塩化メチレンを使用せず廃水も発生しない環境に優しいクリーンな製造方法です。 |
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3) |
発泡剤用ハイドロフルオロカーボン(HFC)のゼロ化 |
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緩衝包装用発泡プラスチックの発泡剤として使用していた温室効果ガスのハイドロフルオロカーボンの炭化水素への転換に取り組み、HFCの大気への排出量をゼロにしました。 |
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4) |
コージェネレーションの導入 |
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鈴鹿、境、大仁の各地区では、発電と同時に発生した排熱を冷暖房や給湯等の熱需要に利用するエネルギー供給システム(コージェネレーションシステム)を導入しています。このシステムの導入によりエネルギー利用効率が大幅に高まり、二酸化炭素の排出量削減にも貢献しています。 |
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(2) |
家庭での二酸化炭素の削減 |
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1) |
「EcoゾウさんClub」 |
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「EcoゾウさんClub」は、住まい方を通じて日常生活で消費するエネルギーの削減を支援する、Eco生活支援WEBサイトです。各家庭での毎月の電気・ガス・水道・灯油・ガソリンの使用量とゴミの量を入力すると、自動的にエネルギー消費量が計算されてCO2排出量が表示されます。入力データをもとにエネルギー節約の工夫や地球環境問題に関する情報などが提供され、楽しみながら省エネルギーの知識を身に付け、環境にやさしい暮らし、地球環境保全にどのように貢献できるかといったことが学べます。 |
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2) |
「地中熱冷暖房システム」 |
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地中熱利用冷暖房システムは、夏期には外気温よりも温度が低く、冬期には外気温よりも温度が高い地中熱を熱源に利用することにより、冷暖房における省エネルギー効果を高めるものです。排熱を外気に放出しないことから、都市部で問題となっているヒートアイランド現象に対する有効な施策としても注目されています。 |
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3) |
ネオマフォーム |
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一般に使われているフロン系発泡剤を使用しない「グリーンガス」で発泡させたフェノール樹脂の断熱材です。高い断熱性能、製品安定性があり住宅の断熱材などに使用され、地球温暖化防止に大きく貢献しています。 |
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(3) |
物流での取り組み |
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旭化成ケミカルズ、旭化成せんい、旭化成ライフ&リビングでは、国土交通省より、鉄道貨物輸送の活用により環境負荷を低減する取り組みを積極的に実施している企業・商品として「エコレールマーク」の認定をうけました。 |
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