光学活性体: |
キラル化合物とも呼び、光学異性体の内どちらか一方が過剰に存在する化合物。 |
キラルリガンド: |
触媒において中心の金属のまわりに配位している有機化合物をリガンド(触媒配位子)という。光学活性なリガンドをキラルリガンドと言い、不斉合成に於いて立体を認識する重要な役目を果たす。 |
光学純度: |
光学異性体の一方を他方より多く生成する割合。光学異性体が1対1で存在するラセミ体の場合光学純度0%。 |
ヒドロキサム酸: |
C(=O)N(OH)結合を有する化合物。 |
不斉合成: |
光学活性の無い分子(基質化合物)から一方の光学活性体のみを合成する方法。 |
光学分割: |
ラセミ体から一方の光学活性体を取り出す方法。 |
キラル技術: |
光学活性体を選択的に製造する技術であり、大きくは不斉合成と光学分割。 |
光学異性体: |
右手と左手の関係のように、鏡に映った鏡像のような関係にある異性体を言う。物理的性質、例えば沸点や密度などは同一であるが、生理活性は異なり、生体に対して影響する。医薬品や農薬、調味料、香料などもどちらか一方の光学異性体しか効力がない場合が多い。 |
不斉触媒: |
不斉合成に用いられる触媒であって、光学活性体を得るために反応に用いる。 |
不斉還元: |
オレフィン等の二重結合に水素を付加することによって、光学活性体を製造する技術で不斉水添とも言う。 |
不斉酸化: |
化合物に酸素を反応させる際、光学異性体の内一方の異性体を選択的に製造する技術。 |
シャープレス酸化: |
酒石酸エステルをキラルリガンドとしてチタンを用いた不斉酸化触媒で、アリルアルコールのエポキシ化に用いられる。 |
基質 |
化学反応を起こす前の化合物、原料。 |
ホモアリルアルコール: |
オレフィンの二重結合の炭素に炭素を2個隔ててアルコールが結合したもの。 |
単純オレフィン: |
炭素-炭素の二重結合を持つ炭化水素のこと。 |
シス体: |
二重結合の2つの炭素それぞれに置換基がある場合、置換基が同じ側にある場合をシス体、対角線側にある場合をトランス体という。 |
アリルアルコール: |
オレフィンの二重結合の炭素に炭素を1個隔ててアルコールが結合したもの。 |
立体選択性: |
光学異性体のうちどちらか一方を選択的に製造する際の選択性。 |