2007年12月20日
各 位
旭化成エレクトロニクス株式会社
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中国における感光性ドライフィルムレジスト生産能力の大幅増強について
―1億m2/年増強で、トータル能力2億8,000万m2/年体制に― |
旭化成エレクトロニクス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鴻巣 誠)は、このたび、全世界で急増するプリント配線板回路形成用感光性ドライフィルムレジスト※(商標:「DFR」、「サンフォート」、以下ドライフィルム)の需要に対応するため、中国における同製品の製造販売会社である旭化成電子材料(蘇州)有限公司の生産能力を年産1億m2増強することを決定し、2008年4月の稼動を目指し建設工事に着手しましたのでお知らせいたします。
これにより、生産能力は現在の年産1億8,000万m2から2億8,000万m2となり世界最大のドライフィルム工場となります。また、本増設の完了により当社グループは世界最大のドライフィルムサプライヤーとなります。
今後も中国を中心に需要増が見込まれる中、安定供給体制を整備し、トップメーカーとしての地位を一層強固にし、お客様によりご満足をいただけるよう努めてまいります。
※プリント配線板等を製造する際、銅張積層板等基板の上に貼り付け、回路を形成するために用いられるフィルム状のレジスト材料で、一般的にはポリエステル製のベースフィルム、感光層、ポリエチレン製のカバーフィルムの3層から成る。 | |
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記 |
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1.背景、経緯 |
ドライフィルムは、パソコン・携帯電話・自動車用電装品等に使用されるプリント配線板の回路形成に使用されています。当社のドライフィルムは、日本国内で約40%のトップシェアを有し、近年は台湾、中国、韓国にスリット拠点を整備しアジア地域での拡販を進めております。中国では、2002年に蘇州に日本の富士工場に次ぐ第二のドライフィルム一括生産拠点(原反製造からスリット加工まで)を設立し、現在、年産1億8,000万m2の生産能力を有しております。
携帯電話やデジタル家電市場の成長により、世界の工場となった中国ではプリント配線板の生産量も堅調に拡大しております。今後とも、ドライフィルムの中国市場での需要が拡大することが見込まれ、中国での需要に積極的に対応することによるシェアの拡大とグローバル最適オペレーションを狙い、年産1億m2の生産能力増強を決定しました。これにより年間総生産能力は2億8,000万m2となります。
今回の生産能力増強で、旭化成電子材料(蘇州)は中国最大のドライフィルム工場となり、世界市場においても当社富士工場と合せ当社グループは世界トップとなる3億7,000万m2の生産能力を確保することになります。今後、中国工場を世界へのドライフィルム供給基地として更に強化する一方で、日本の富士工場は高機能品の生産能力を充実させてまいります。今回決定した増設によりお客様のご要望・ご期待に安定的にお応えできる供給体制を築くとともに、販売体制・研究開発強化に取り組み、より一層の事業体質強化を図ることに努め、この分野での世界トップメーカーの地位を揺ぎないものにしてまいります。
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2.能力増強計画の概要 |
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工場立地: |
旭化成電子材料(蘇州)有限公司内 |
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能力増強: |
1億m2/年(トータル能力2億8000万m2/年) |
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稼動時期: |
2008年4月 予定 |
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※「DFR」「サンフォート」は、旭化成エレクトロニクス(株)の商標です。 |
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<ご参考> |
【旭化成電子材料(蘇州)有限公司の概要】 |
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社名: |
旭化成電子材料(蘇州)有限公司
(英名:Asahi Kasei Electronics Materials (Suzhou) Co., Ltd.) |
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設立年月日: |
2002年5月 |
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立地: |
中国 江蘇省 蘇州市 蘇州工業園区 |
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資本金: |
1億8, 103万人民元 |
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株主: |
旭化成エレクトロニクス株式会社 100% |
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事業内容: |
プリント配線板回路形成用感光性ドライフィルムレジスト(サンフォート)
の製造および販売 |
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【旭化成エレクトロニクスの概要】 |
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事業内容: |
電子材料(感光性バッファコート材「パイメル」、感光性ドライフィルム
レジスト「サンフォート」、ペリクル、ガラスクロスなど)、電子部品(半導体集積回路、ホール素子、ホールIC、
「ファインパターンコイル」など)の開発製造販売、及び各種電子材料、電子部品の研究・開発。 |
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連結売上高: |
1,134億円(2007年3月期決算) |
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資本金: |
30億円 |
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従業員数: |
約2,600人(連結) |
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以上 |
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