2007年10月30日
各 位
旭化成株式会社
旭化成ホームズ株式会社


ニチアス(株)による大臣認定不正取得への当社対応について

 この度、旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:蛭田史郎)の住宅事業を担当する旭化成ホームズ株式会社(本社:東京都新宿区、社長:波多野信吾、 以下「旭化成ホームズ」)が供給する工業化住宅「ヘーベルハウス」、「へーベルメゾン」の一部の住宅に採用している軒裏天井仕様について、納入業者であるニチアス株式会社(本社:東京都港区、 社長:川島吉一)が不正に国土交通大臣認定を取得していたことが判明しました。
 調査の結果、2001年7月以降にご契約を頂いた建物の内、約40,000棟の軒裏天井仕様が当該仕様となっており、「建築基準法上の1時間準耐火構造」及び「住宅性能表示制度における耐火等級の最高等級4」の性能を満たしていないことが明らかとなりました。
 「ロングライフ住宅」を標榜し、安全・安心な住宅を供給することに努める旭化成 ホームズは、供給者としての責任を果たすため、誠意を持ってお客様と個別に協議の上、早急に該当する全件の改修工事を行います。
 お客様をはじめ関係各位の皆様方のご信頼を損なう結果となりましたことを深く反省し、心からお詫び申し上げるとともに、今後改修にともないお客様にご迷惑をおかけすることを重ねてお詫び申し上げます。
 
1.経緯
 ニチアス(株)が、不正な試験体を使用して軒裏の準耐火性能試験に合格し、大臣認定を受けていたことが、本日、国土交通省ならびに同社から発表されました。弊社で確認したところ、当該仕様が2001年7月以降にご契約頂いた「ヘーベルハウス」の一部と2006年1月以降にご契約頂いた「へーベルメゾン」の一部に存在することが判明しました。
 弊社では、当該仕様について住宅性能表示制度における耐火等級4を満たすこととしており、そのためには「建築基準法上の1時間準耐火構造」の性能を有することが必要となります。上記事実の判明後、弊社立会いのもとニチアス(株)にて当該仕様の耐火性能を再試験したところ、45分程度の耐火性能であることを確認いたしましたが、お客様にお約束した性能を満たしていないため、緊急の対応を実施することに決定いたしました。
(注:建築基準法では、延焼の恐れのある部分に求められる基本的な当該仕様の性能は、30分以上の耐火性能と定められております。)
   
2.基本的対応方針 
 当該仕様を持つ全物件の特定はすでに完了しており、次のような区分に基づき、所定の性能を確保できるように対応いたします。
 
(1) 既にご入居頂いているお客様
 所定の性能を確保するために、対象物件については改修工事を全件実施いたします。現在、改修方法について検討を進めておりますので、決定次第に順次対応してまいります。
 
(2) 着工前のお客様
 「建築基準法上の1時間準耐火構造」及び「住宅性能表示制度における耐火等級の最高等級4」の性能を満たす仕様にいたします。
 
(3) 建築工事中のお客様
 原則として上記、着工前のお客様の対応に同じです。
 
3.対象となる物件数
  (1) お引渡し・入居済みのお客様
  2001年7月以降にご契約を頂いた「ティピー」を除く戸建商品 37,829棟
  2006年1月以降にご契約を頂いた「ヘーベルメゾン」シリーズ 248棟
    計38,077棟
    (注:上記商品のうち耐火建築物は、住宅性能表示制度の耐火等級4を満たしていますので対象に含みません)
  (2) 着工前のお客様 5,243 棟
  (3) 建築工事中のお客様 2,046 棟
 
4.当該仕様が使用されている部位
  陸屋根タイプの商品:ベランダ・玄関・外廊下・付庇の軒裏天井部分
  屋根があるタイプの商品:上記に加え、屋根庇の軒裏天井部分
◆玄関前 上部天井 ◆ベランダ下部 軒裏部分
◆屋根・庇裏部分  
 
 
5.業績に与える影響
  本件における業績への影響につきましては、現在調査集計中であり、算定次第必要 に応じて公表いたします。
 
以上



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