2008年11月27日

各 位
旭化成ファーマ株式会社



セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)
「トレドミン錠12.5mg、同50mg」の発売について

 

 旭化成ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:稲田 勉)は、抗うつ剤「トレドミン」(一般名:ミルナシプラン塩酸塩)に新たな規格を追加し、12.5mg錠と50mg錠の販売を11月28日より開始しますので、お知らせいたします。

 トレドミン錠は、国内唯一の「SNRI(Serotonin Noradrenaline Reuptake Inhibitor:セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)」として「トレドミン錠15」(15mg錠)、「トレドミン錠25」(25mg錠)を2000年10月に発売以来、うつ病の治療において高い評価をいただいております。

 トレドミン錠は、用量-反応関係や臨床的特徴を確認するために実施した市販後臨床試験の結果に基づき、低用量(12.5mg)から投与開始することでより安全に治療導入でき、本剤の持つ抗うつ効果を発揮しやすいことなどから、本年2月に用法・用量を一部変更致しました。12.5mg錠はこの用法・用量変更に合わせて開発いたしました。
 また、うつ病の治療は「十分な休養」と薬剤の「十分量」「十分期間」の投与により、症状を改善し、職場や家庭においてその人の持つ能力を十分に発揮できるレベルへ回復させていくことが社会的に重要であるといわれています。50mg錠は「十分量」「十分期間」の投与の必要性という観点から患者様の服用利便性を高める目的で開発いたしました。

 当社では、今後も患者様の服用利便性を高める製剤の開発等を進め、高ストレス社会により増加しているといわれているうつ病の治療に貢献していく所存です。

 なお、トレドミン錠は当社とヤンセンファーマ株式会社が販売しております。
 
 
※1「SNRI」
  うつ病は、脳内の神経間伝達機能部位(シナプス間隙)において、神経伝達機能物質であるセロトニンやノルアドレナリンの濃度が低下することにより、神経伝達が低下している状態と考えられています。「SNRI」はセロトニンとノルアドレナリンの双方を選択的に再取り込み阻害することにより、それら濃度を高めることで神経伝達を改善し、うつ病の症状改善を促していると考えられています。
 
※2「トレドミン」
  仏ピエール・ファーブル・メディカメンより旭化成ファーマ株式会社が導入、開発した抗うつ剤。肝臓の薬物代謝酵素であるチトクロームP450の阻害活性を持たないため、合併症を持ち併用薬剤があっても薬物相互作用のリスクが少ないという特徴があります。
 
  ※「トレドミン」は登録商標です。
 
以上
 

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