2009年7月3日

各 位
旭化成せんい株式会社
帝人ファイバー株式会社


「ソロテックス株式会社」の解散について
 

 旭化成せんい株式会社(本社:大阪市北区、社長:高井 秀文)と帝人ファイバー株式会社(本社:大阪市中央区、社長:亀井 範雄)は、両社の合弁によりPTT(注)繊維事業を展開する「ソロテックス株式会社」について、2010年3月末をもって合弁契約を解消し、同社を解散することを決定しました。
 
 
(注)PTT ポリトリメチレンテレフタレートの略称。1990年代後半より、まずポリマーが事業化され、次いで繊維が事業化された。PTT繊維は、柔らかい風合いとストレッチバック性、形態安定性に特徴がある。
 
1. 背景と経緯
  (1) 旭化成せんいは、1996年よりPTT繊維の開発に着手し、1999年より同繊維の製造販売を開始しました。一方、帝人ファイバーは米国デュポン社より製糸技術を導入し、2000年より開発をスタートしました。
  (2) 2002年5月、両社はPTT繊維事業を統合・発展させる目的で両社折半出資による合弁会社「ソロテックス株式会社」を設立し、両親会社への生産委託によりPTT繊維の製造・販売を開始しました。
  (3) しかし、原料価格をはじめとする製造コストが期待どおりに下がらず、高価格分野を中心に市場開拓を進めましたが、当初想定した規模の市場を獲得するには至りませんでした。
  (4) こうした中、あらゆる事業構造改善の努力を続けてきましたが、昨年来の景気低迷の影響は大きく、今後とも安定的な収益確保の見通しが立たないため、このたびソロテックス社の合弁を解消し、同社を解散することとしました。
 
2. 計画概要
 
(1) 営業終了 2009年12月末予定
(2) 解  散 2010年 3月末予定
(3) 顧客への商品供給 お客様の意向を踏まえ、可能な限り備蓄生産を行う予定です。
(4) 解散後の対応 1) 旭化成せんいはPTT繊維の製造・販売を行いません。
      2) 帝人ファイバーは、独自にPTT繊維事業の継続について検討を進めています。
 
3. 業績への影響について
  本件に伴う旭化成せんいおよび帝人ファイバーの業績への影響は軽微です。
 
【ご参考】
ソロテックス株式会社 概要
 
 
本店所在地 大阪市北区中之島三丁目3番23号
代表者 代表取締役社長 佐藤 栄二(さとう えいじ)
事業内容 PTT繊維の製造・販売
設 立 2002年5月21日
資本金 2.5億円(旭化成せんい(株):50%、帝人ファイバー(株):50%)
売上高 9.6億円(2009年3月期)
 
 
以上
 

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