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(注)PTT |
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ポリトリメチレンテレフタレートの略称。1990年代後半より、まずポリマーが事業化され、次いで繊維が事業化された。PTT繊維は、柔らかい風合いとストレッチバック性、形態安定性に特徴がある。 |
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1. 背景と経緯 |
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(1) |
旭化成せんいは、1996年よりPTT繊維の開発に着手し、1999年より同繊維の製造販売を開始しました。一方、帝人ファイバーは米国デュポン社より製糸技術を導入し、2000年より開発をスタートしました。 |
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(2) |
2002年5月、両社はPTT繊維事業を統合・発展させる目的で両社折半出資による合弁会社「ソロテックス株式会社」を設立し、両親会社への生産委託によりPTT繊維の製造・販売を開始しました。 |
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(3) |
しかし、原料価格をはじめとする製造コストが期待どおりに下がらず、高価格分野を中心に市場開拓を進めましたが、当初想定した規模の市場を獲得するには至りませんでした。 |
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(4) |
こうした中、あらゆる事業構造改善の努力を続けてきましたが、昨年来の景気低迷の影響は大きく、今後とも安定的な収益確保の見通しが立たないため、このたびソロテックス社の合弁を解消し、同社を解散することとしました。 |
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2. 計画概要 |
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(1) |
営業終了 |
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2009年12月末予定 |
(2) |
解 散 |
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2010年 3月末予定 |
(3) |
顧客への商品供給 |
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お客様の意向を踏まえ、可能な限り備蓄生産を行う予定です。 |
(4) |
解散後の対応 |
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1) |
旭化成せんいはPTT繊維の製造・販売を行いません。 |
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2) |
帝人ファイバーは、独自にPTT繊維事業の継続について検討を進めています。 |
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3. 業績への影響について |
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本件に伴う旭化成せんいおよび帝人ファイバーの業績への影響は軽微です。 |
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【ご参考】 |
ソロテックス株式会社 概要 |
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本店所在地 |
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大阪市北区中之島三丁目3番23号 |
代表者 |
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代表取締役社長 佐藤 栄二(さとう えいじ) |
事業内容 |
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PTT繊維の製造・販売 |
設 立 |
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2002年5月21日 |
資本金 |
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2.5億円(旭化成せんい(株):50%、帝人ファイバー(株):50%) |
売上高 |
: |
9.6億円(2009年3月期) |
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以上 |
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