2009年4月16日

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旭化成メディカル株式会社



白血球除去フィルター「セパセル」の工場竣工について
 

 旭化成メディカル株式会社(本社:東京都千代田区 社長:吉田 安幸)では、白血球除去フィルター(商標名「セパセル」)工場の新設工事を大分県大分市にて行ってまいりましたが、この度竣工しましたのでお知らせいたします。これにより、「セパセル」の生産能力は、既存工場とあわせて年産2,000万本となります。
 
 
1. 工場新設計画の概要
 
(1) 場 所 大分県大分市(既存工場に隣接)
(2) 新設能力 400万本/年(トータル能力2,000万本/年)
(3) 投資額 約12億円
(4) 工 期 2008年3月着工、2009年4月竣工
 
2. 工場新設(生産能力増強)の背景
   「セパセル」は、当社独自のフィルター技術により開発した高性能輸血用白血球除去フィルターです。血液センター等で採血された血液・血液製剤から白血球を除去することを目的として、国内外で広く使用されております。白血球除去フィルターとして世界でトップシェアを有し、優れた白血球除去性能と赤血球・血小板回収性能について高い評価をいただいております。

 近年、「より安全な輸血」を目指す時代を迎え、輸血による副作用の原因の一つである白血球を除去する必要性が世界的に高まる中で、国内では、日本赤十字社が2007年1月より採血したすべての血液から白血球を除去することになりました。今後この動きは、アジアやその他の地域にも広まることが予想され、一層の安定・拡販供給体制を図るため、工場を新設し、能力増強することといたしました。

 今後とも当社では、さらに高性能・高品質の製品をグローバルに提供し、世界のニーズに積極的に対応してまいります。
 
<ご参考>
1. 「セパセル」
  超極細繊維を使用した高性能輸血用白血球除去フィルターで、全血用、赤血球製剤用及び血小板製剤用がある。
 
2. 白血球の輸血副作用
  白血球混入によって生じる代表的な輸血副作用には、輸血直後の頭痛・悪寒・発熱等(非溶血性発熱反応)、血小板輸血を行っても予期したほどの血小板の上昇が得られない場合(血小板輸血不応状態)、白血球を介するウイルス感染(サイトメガロウイルスや成人T細胞白血病ウイルス等)などがある。加えてvCJD(新型クロイツフェルト・ヤコブ病)の輸血感染抑制に効果のあることも知られている。
 
 
 
  セパセル新工場
  セパセル新工場
 
 
 
以上
 
 

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