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1. 旭化成建材株式会社の白老工場の閉鎖 |
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(1) 背景と経緯 |
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旭化成建材(株)白老工場は、1970年4月の既製コンクリートパイルの製造を創業とし、1974年4月にはALC(軽量気泡コンクリート)の製造も開始し、北海道内への供給拠点として重要な役割を果たしてまいりました。
白老工場のALCの生産量は、1989年度には製造開始以来最高の約12万m3を達成しましたが、バブル崩壊後は需要の縮小に伴い年々減少をたどっております。とくに2004年の既製コンクリートパイルの製造停止以降は、ALCのみの製造工場として厳しい事業環境の中で操業を続けてまいりましたが、2007年の建築基準法改正や昨今の景気悪化の影響を強く受け、一段と厳しい状況となっております。
このような中、これまで徹底したコストダウンの実施をはじめとして、様々な収益改善策に取り組んでまいりました。しかし、北海道地区における建築需要の減少が続く中、今後も大幅な需要回復が見込めず、収益改善の見通しも立たないことから、大変残念ではありますが、道内の製造拠点としての白老工場の閉鎖を決定するに至りました。 |
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(2) 今後の対応について |
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1) スケジュール |
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2009年11月末生産終了予定、2010年3月末工場閉鎖予定 |
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2) 北海道での営業活動について |
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北海道での営業活動はこれまで同様継続し、製品につきましては旭化成建材(株)境工場(茨城県)から供給する予定です。今後お取引先様各位とは、充分にお打合せをさせていただき、ご迷惑をおかけしないよう対応してまいります。 |
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3) 従業員について |
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白老工場の従業員につきましては、原則として再配置することを予定しております。 |
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(3) 白老工場の概況 |
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生産量 |
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約3万m3(2008年度) |
従業員数 |
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36人 |
工場所在地 |
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北海道白老郡白老町 |
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2. 旭化成ファーマ株式会社の特薬事業からの撤退 |
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(1) 背景と経緯 |
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旭化成ファーマ(株)では、1975年に抗菌性飼料添加物の製造会社として白老工場を設立し、これまで発酵製品の製造拠点として重要な役割を果たしてきました。2005年からは、特薬事業の製造子会社である旭化成N&P(株)が、白老工場にて機能性食品素材コエンザイムQ10を製造してまいりました。
コエンザイムQ10市場は、2004年から2005年にかけて国内外の需要増大で品薄状況が続きましたが、その後、国内競合メーカーの相次ぐ設備増強と中国メーカーの市場参入により需給バランスが崩れ、極端な供給過多となりました。特に、主要市場である米国市場では製品価格が大幅に下落し、コエンザイムQ10の製造販売を展開する特薬事業は、不採算の状況が続いておりました。市場環境の厳しさが増す中で、これまで事業継続に向けたあらゆる努力を続けてまいりましたが、将来的にも収益改善の見通しが立たない状況にあることから、やむなく特薬事業の撤退を決断するに至り、これにより旭化成N&P(株)の解散および白老工場の閉鎖も決定いたしました。 |
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(2) 今後の対応について |
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1) スケジュール |
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2009年7月末生産終了予定、2009年12月末 販売終了予定
今後お取引先様各位とは、充分にお打合せをさせていただき、ご迷惑をおかけしないよう対応してまいります。 |
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2) 従業員について |
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特薬事業に従事する旭化成ファーマ(株)ならびに旭化成N&P(株)の従業員につきましては、原則として再配置することを予定しております。 |
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3) 特薬事業の概況 |
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売上高 |
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25億円(2008年度) |
従業員数 |
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48名(旭化成N&P(株)を含む) |
工場所在地 |
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北海道白老郡白老町(旭化成N&P(株)) |
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3. 業績への影響について |
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2009年3月期の決算において、設備廃棄損等として特別損失約8億円を計上しております。 |
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以上 |
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