2010年4月5日
各 位
旭化成ファーマ株式会社
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緑内障治療薬のライセンス契約締結について |
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旭化成ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:浅野 敏雄)は、当社が新規緑内障治療薬として創製したAK138シリーズ化合物に関して、日本、韓国を除く全世界の独占的開発・販売権を米国バイオベンチャーのアルテオス社(Altheos, Inc. 本社:米国カリフォルニア州南サンフランシスコ市、社長:Henry H. Hsu, MD)に供与するライセンス契約を締結しましたのでお知らせいたします。
AK138シリーズ化合物は、当社の基礎研究において選択的なRhoキナーゼ阻害作用を有すること、さらに眼圧を持続的かつ強力に低下させることが確認されています。本契約にしたがって、アルテオス社は、ベンチャーキャピタルの出資を得て、新規の緑内障治療薬 ATS-907として開発を開始します。
当社では、アルテオス社の新薬開発のポテンシャルに期待するとともに、緑内障治療薬 ATS-907の開発、販売を支援し、世界各国の患者様の治療に貢献してまいります。 |
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Altheos社の概要 |
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1.会社名 |
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アルテオス社(Altheos, Inc.) |
2.所在地 |
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米国 カリフォルニア州南サンフランシスコ市 |
3.CEO |
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Henry H. Hsu, MD |
4.事業内容 |
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新薬の研究・開発 |
5.主な出資者 |
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Bay City Capital、Novo A/S、Canaan Partners |
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【ご参考】 語句のご説明 |
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1. Rhoキナーゼ阻害剤 |
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Rhoキナーゼは、タンパク質リン酸化酵素の一つであり、血管平滑筋の収縮、炎症細胞の遊走、内皮細胞の機能調整等に関与することが知られています。近年、Rhoキナーゼ阻害剤は線維柱帯細胞に作用し眼房水の流出を改善し眼圧を強力に下げることが明らかになってきました。さらに、視神経保護作用を有するとの基礎報告もあり、新しいタイプの緑内障薬として、非常に注目を集めています。 |
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2. 緑内障 |
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緑内障はしばしば高い眼圧によって特徴付けられる眼科領域の疾病です。緑内障の治療は患者の視野悪化を抑制することが最大の目的であり、眼圧を下げることが現時点では唯一かつ最も確実な治療法であるとされています。 |
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以上 |
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