2010年6月14日

各 位
ノバルティス ファーマ株式会社
旭化成ファーマ株式会社


ビスホスホネート剤「ゾレドロン酸」のライセンス契約締結について
 

 ノバルティス ファーマ社(本社:スイス・バーゼル市、CEO:デビッド エプスタイン、以下「ノバルティス ファーマ」)と旭化成ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:浅野 敏雄、以下「旭化成ファーマ」)は、ビスホスホネート剤「ゾレドロン酸(一般名)」について、このたびライセンス契約を締結しましたのでお知らせいたします。
 この契約により、旭化成ファーマは、ゾレドロン酸を骨粗鬆症治療薬として日本において独占的に開発および販売する権利を取得しました。今後、旭化成ファーマは日本国内における本剤の開発を開始します。

 今回の契約は、既に多くの国で骨粗鬆症の治療薬として使用されているゾレドロン酸について、日本においてもできるだけ患者さんのニーズに応えたいと望んでいたノバルティス ファーマと、骨粗鬆症治療薬「エルシトニン」などで骨代謝疾患領域に長い経験と実績があり、今後、本領域における開発パイプラインのさらなる充実を図りたい旭化成ファーマの意向が合致したことから実現したものです。

 骨粗鬆症の国内における患者数は、高齢化の進展に伴い増加しており、潜在患者を含めると現在1,000万人以上と推定されています1)。骨粗鬆症の患者さんは、脊椎や大腿骨頸部などの骨折が生じやすく、寝たきりの原因になる可能性が高いため、骨粗鬆症に対する対策は医療の面だけでなく社会的にも重要な課題となっています。今回の合意により、旭化成ファーマがゾレドロン酸の開発・販売権を取得することとなり、骨粗鬆症の治療に貢献できるものと期待しています。
 
ビスホスホネート剤「ゾレドロン酸(一般名)」について
   ゾレドロン酸は、ノバルティス ファーマが創製した骨代謝の亢進を抑制するビスホスホネートです。石灰化した骨基質に蓄積したビスホスホネートは、骨吸収の際に放出されて破骨細胞に取り込まれ、破骨細胞の働きを直接阻害します。
 ゾレドロン酸は、年1回の点滴静注で1年間の治療が行える唯一の骨粗鬆症治療薬として2005年に初めて欧州で承認されました。その後2007年に米国で承認され、Reclast(米国) /Aclasta(米国以外の国)の製品名で、現在海外90カ国以上で承認されています。

 なお、ゾレドロン酸は日本において、2005年から「悪性腫瘍による高カルシウム血症」、さらに2006年からは「多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変」を適応症として、「ゾメタ点滴静注用4mg」の製品名でノバルティス ファーマ株式会社(本社:東京都港区、社長:三谷 宏幸)から販売されています。
 
  参考文献1) Satoshi Soen, et al. Progress in Medicine Vol.27 No.3 621-627, 2007
 
【ご参考】
  ノバルティス ファーマ社について
    ノバルティス ファーマ社は、スイス・バーゼル市に本拠を置くヘルスケアにおける世界的リーダー、ノバルティスの医薬品部門です。ノバルティス グループ全体の2009年の売上高は443億米ドル、 研究開発費は75億米ドルでした。ノバルティスは、約100,000人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。ノバルティス ファーマ株式会社は、ノバルティス ファーマ社の日本法人です。詳細はホームページをご覧下さい。http://www.novartis.co.jp
     
  旭化成ファーマ株式会社について
    旭化成ファーマ株式会社は、旭化成グループの医薬・医療セグメントの事業会社であり、医療用医薬品、診断薬、流動食およびコンタクトレンズなど多岐にわたる分野で事業を展開しています。詳細はホームページをご覧下さい。http://www.asahikasei-pharma.co.jp
 
 
以上
 

ニュース


ページ上部へ