1. 背景 |
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三菱と旭化成は、昨年5月、今後の国内石油化学事業の経営環境悪化に備え、両社の水島地区の基礎石化原料(エチレン等)生産を集約・統合し、環境悪化時に対応して、生産・規模の最適化を軸とした合理化、効率化を適時実行するとともに、石油精製との連携も視野に入れた水島地区の強化にも取り組むことを目的に、水島地区エチレンセンターの集約・統合のための共同事業体の設立、本年4月1日からエチレンセンターの一体運営を開始することについて基本合意いたしました。
その後詳細な検討を進めてまいりましたが、今般、両社共同出資によりLLPを設立することを決定し、本年4月1日より本LLPによる一体運営を開始いたします。 |
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2. 新LLPの概要 |
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名 称 |
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西日本エチレン有限責任事業組合(Nishi Nippon Ethylene LLP) |
所在地 |
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東京都千代田区内幸町二丁目2番2号 富国生命ビル |
事業内容 |
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水島地区における旭化成及び三菱のエチレンセンター事業(原料ナフサ等の調達、エチレン等基礎石化原料の製造、基礎石化原料、用役等の旭化成及び三菱への販売、合理化計画立案遂行等)の一体運営 |
出 資 |
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出資金 |
: |
8,000万円 |
出資比率 |
: |
三菱化学(株)と旭化成ケミカルズ(株)折半出資 |
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事業開始日 |
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2011年4月1日 |
職務執行者 |
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三菱及び旭化成から1名ずつ(決定次第発表予定) |
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3. 今後について |
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新LLPにおいて、事業環境の変化に適時対応した水島地区における基礎石油化学原料事業の下記最適化計画を実行していくとともに、石油精製との連携も視野に入れた水島地区の強化にも鋭意取り組んでまいります。 |
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◆昨年5月31日発表の水島地区における基礎石油化学原料事業の最適化計画 |
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(1) |
両社の保有するエチレンセンター生産設備のダウンサイジング
エチレン需要3割減を前提とした設備対応(2012年までに実施) |
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(2) |
エチレンセンター生産設備の集約
エチレンセンターの1基化:さらなるエチレン需要の縮小時にはエチレンセンターを一基に集約(需要動向にあわせて実施) |
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(3) |
設備のインテグレーションまで含めた留分バランスの最適化 |
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(4) |
原料ナフサの調達、C3等不足留分の共同調達によるコストダウン |
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(5) |
用役、エネルギー関連のバランス最適化 |
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(6) |
インフラの相互活用による効率化 |
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(ご参考)水島エチレンセンターの現状 |
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旭化成(注) |
50万トン/年 |
( |
非定期修理年 |
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三菱 |
50万トン/年 |
( |
同上 |
) |
(注)旭化成ケミカルズ(株)100%子会社の山陽石油化学(株)が保有 |
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以上 |
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