2011年11月15日
旭化成ケミカルズ株式会社
旭化成ケミカルズ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:坂本 正樹)は、このたび、川崎製造所内にモノマー、高機能ケミカル領域の研究開発の強化を目指し、研究開発棟「川崎イノベーションセンター」を新設することを決定し、本日起工式を執り行いましたので、お知らせいたします。
川崎イノベーションセンターでは、共通技術の融合と高度化を図り、モノマー・触媒、合成ゴムおよび高機能ケミカル分野での新技術開発、新事業創出を加速していきます。
1.新研究開発棟の概要
(1)名称 | : | 川崎イノベーションセンター |
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(2)立地 | : | 神奈川県川崎市(川崎製造所内) |
(3)工期 | : | 着工 2011年11月15日 運用開始 2012年9月(予定) |
(4)投資額 | : | 約20億円 |
2.目的・特長
旭化成グループの中期経営計画 「For Tomorrow 2015」では、グローバルで競争優位にある事業を積極的に展開することに加え、「環境・エネルギー」「住・くらし」「医療」関連分野での拡大を進めています。
当社では、グローバル事業として、アクリロニトリル(AN)、溶液重合法スチレンブタジエンゴム(S-SBR)、およびHDI系ポリイソシアネート「デュラネート」などの事業を強化しています。また、「環境・エネルギー」関連領域の拡大として、触媒、ポリマー設計、界面制御、膜システム技術などの研究開発に積極的な資源投入を行い、新規事業創出を目指しています。
新設する川崎イノベーションセンターは、横断的な素材開発の研究体制を構築し、ANやMMA、合成ゴムの触媒・プロセス技術や「デュラネート」などの機能性コーティング製品革新技術、膜システム技術などの融合と高度化を進め、旭化成グループとの連携も強化します。これにより、顧客ニーズへの迅速かつ的確な対応を図り、事業化までを視野に入れた世界最先端の研究拠点を目指します。
なお、川崎イノベーションセンターは、省エネ型の低風速ドラフトチャンバーや照明機器、長期耐久性・防汚性に優れた光触媒コーティング「デュラ光」を使用した外装塗装など、最新の省エネ技術を採用し、環境に配慮した設計を取り入れています。
旭化成ケミカルズ 川崎イノベーションセンター 外観
以上