韓国におけるアセトニトリルプラントの新設について

2012年3月6日
旭化成ケミカルズ株式会社

 旭化成ケミカルズ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:坂本 正樹)は、このたび、韓国においてアセトニトリルの新プラントを建設することを決定しましたので、お知らせします。

1.背景

 アセトニトリルは、アクリロニトリル(AN)の製造過程で副生する粗アセトニトリルを精製することなどにより製造される製品で、医薬品製造工程で用いられる溶媒を主用途とし、分析用試薬や農薬などにも使用されています。
 当社は、神奈川県の川崎製造所に年産1万4千トンのプラントを有し、日本国内およびアジア、欧州向けに販売していますが、特に、安定供給が要求される医薬、試薬の市場に対する供給体制の強化が従来から課題となっていました。今回の新プラント建設は、この課題への対応を図るものです。
 現在、韓国の子会社である東西石油化学株式会社では2013年1月商業運転開始予定でANの設備能力を増強中であり、増強後には粗アセトニトリルの副生量も増加することから、今般、同社におけるアセトニトリルの新プラント建設を決定しました。
 今回の新プラント建設により、当社は日本および韓国に2つのアセトニトリル生産拠点をもつこととなり、安定供給体制の大幅な強化を図ると同時に、インドや中国などにおける医薬品産業の成長に伴うアセトニトリルの需要拡大にも対応してまいります。

2.計画概要

1)能力 年産1万1千トン
2)立地 大韓民国蔚山(ウルサン)広域市 東西石油化学蔚山工場内
3)原料 AN製造過程からの副生粗アセトニトリル
4)工期 2012年3月着工、2014年1月商業運転開始

<ご参考>

東西石油化学株式会社の概要

会社名 東西石油化学株式会社(Tongsuh Petrochemical Corp., Ltd.)
所在地 大韓民国蔚山広域市
社長 許 宗弼(Huh Jong-Pil)
資本金 2,376億ウォン(約190億円)
出資比率 旭化成株式会社100%
事業概要 AN、青化ソーダ他の製造・販売

以上


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