発熱機能を持つ高機能素材 伸張発熱「スパイエル」の開発について
〜高度な独自技術による発熱効率の高い新素材〜

2011年11月16日
旭化成せんい株式会社

 旭化成せんい株式会社(本社:大阪市北区 社長:高井 秀文)は、このたび、ロイカの高機能差別糸と高度な編成技術を駆使し、伸張により発熱する機能を持つ高機能素材 伸張発熱「スパイエル」を開発しましたので、お知らせします。

1. 「ロイカ」の差別化戦略

 当社は、ポリウレタン弾性繊維(スパンデックス繊維)「ロイカ」を主力事業と位置付け、グローバルに事業展開の拡大を図っています。競合が多く、厳しい競争下にあるスパンデックス繊維市場において、当社は原料からの一貫製造体制と技術力および産地と連動した素材開発力といった強みを活かし、量の拡大のみならず、きめ細かな顧客ニーズへの対応と高い技術力による高機能糸・素材の開発をテーマとした差別化戦略を推進しています。
 当社は独自のポリマー技術により8つの高機能糸を上市していますが、これらの高機能糸に併せて高度な編成技術を駆使し、このたび、消費者ニーズの高い発熱機能を持つ伸張発熱「スパイエル」を開発しました。
 今後も消費者ニーズにマッチした機能糸・素材の開発を推進し、「ロイカ」ブランドの強化を進めてまいります。

2. 伸張発熱「スパイエル」について

(1) 開発背景

・市場における衣服内環境の「快適」意識、および空調に頼らない「エコ」意識の高まり
・衣料および他分野における、相次ぐ保温や発熱機能素材・商品の開発要望

(2) 伸張発熱「スパイエル」の特徴

・商品着用時に発生する素材の伸縮・伸張により発熱し、特に、肘や膝など素材がよく伸張される部位でより発熱効率が高い
・発熱量は商品の周辺環境により変化し、秋・冬の低温期に多く発熱
・スパンデックス繊維が伸縮機能を有する限り、伸張発熱機能が半永久的に持続

(3) 伸張発熱「スパイエル」の販売

・発売時期 2012年以降の秋冬商品から店頭にて本格発売を予定
・展開商品 編物をベース生地とするストレッチ商品(丸編、経編、成型商品など)、レッグ、インナー、アウター、スポーツ、サポーターなどの分野に展開予定
・展開手法 当社の研究所における独自評価基準に合格することにより商標使用を認定まずは、国内ユーザーとの共同開発をベースに、国内での新商品上市から展開予定
・販売計画 2014年度に原糸ベースで年間50トンの販売を計画

以上


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