2階リビングと一体となった半屋外空間「そらのま」を提案する
外壁とルーバースクリーンのコンビネーションが印象的な都市の住まい

「ヘーベルハウス そらのま+(プラス)」新発売

2011年4月25日
旭化成ホームズ株式会社

 旭化成ホームズ株式会社(本社:東京都 新宿区、代表取締役社長:平居 正仁)は、都市の比較的小規模な敷地向けに、伝統的な縦格子をイメージしたルーバースクリーンと外壁のALCコンクリート「ヘーベル」とのコンビネーションが印象的な2階建戸建住宅商品「ヘーベルハウス そらのま+(プラス)」を、2011年4月29日より発売します。
 今回の商品では、良好な日照・採光が望みにくい比較的小規模な敷地に建設される2階建住宅に、2階リビングとそれに連続する建物の一角に「そらのま」と名付けた、プライバシーを確保しながら光や風など自然の恵みを取り入れ、心地よい暮らしを可能とする半屋外空間の設置を提案します。
 この「そらのま」がリビングと一体となり、家族が暮らしを楽しむ快適な空間となるように多くの工夫を凝らしました。代表的なものとして、日照と通風を確保しながら外部からの視線を遮り、程よく外部とつながるための新たなアイテムとして、大型ルーバースクリーン(縦格子パネル)を開発しました。このルーバースクリーンは2階「そらのま」のみでなく、1階の開口部がある居室の外壁面などにも設置することで、目隠し機能と防犯機能を発揮し、夏でも窓を開けて暮らすことが可能となります。
 今回の建物は敷地間口いっぱいの合理的な箱型を基本としており、4色を揃えたルーバースクリーンと多様なデザインバリエーションの外壁とのコンビネーションにより、これまでに無い印象的なファサードデザインを実現します。特に外壁ヘーベルでは、削り出した岩肌をイメージした新外壁目地(SR目地)も新たに採用しました。
 また、設備的には陸屋根の利点を活かし、都市における貴重な日照を「そらのま」に落とすと同時に、屋上部に太陽光発電パネルを搭載することで太陽の恵みをエネルギーとしても取り込みます。
 本体価格は今回提示のプロトタイプで3,090万円(太陽光発電3.78kW、エレベーター準備、消費税込み)、初年度は年間500棟の販売を目指します。

I. 開発の背景

 当社では創業以来、都市部の住宅地を中心に事業を展開しており、都市部の特徴的なニーズに対応する3階建住宅、二世帯住宅、賃貸併用住宅などを数多く手がけてきました。また、近年では都市における自然環境との調和の視点から、都市部の住まいに光や風など自然の恵みを取り入れるために“都市で賢くひらく”をコンセプトに、中庭を中心として自然の恵みを取り込む2階建の住まい「ヘーベルハウス そらから」を2002年に発売、更に2004年にはより敷地条件の厳しいエリアに向けて3階建住宅「ヘーベルハウス かぜのとう」を上市するなど、常に都市において自然の恵みを活かすことを念頭に住まいづくりを進めてきました。
 2階建専用住宅については、「そらから」が多少敷地に余裕のある50〜60坪程度の低層住宅地を想定したものでしたが、最近では30〜35坪程度の敷地における2階建住宅の需要が多く存在します。当社では、1階では日照や通風を期待しにくいこのような敷地に対して、2階リビングの住まいを提案して参りましたが、一層の提案力強化が必要と判断し、今回の商品を開発しました。

II. 商品の特徴

1. プランの特徴

 総2階の箱型の建物を基本形状とし、1階部分に個室、日照・通風に恵まれた2階部分にリビングを設置し、リビングと連続する躯体架構の一部を空や外部に向かって開き、壁・天井・窓の設えがある半屋外空間「そらのま」(オープンロッジア)とします。
 リビングと「そらのま」をつなぐ開口部は、新開発の大開口サッシ「ビスタウィンドウ」により、遮るものの少ない内外一体となった視覚的なつながりを演出します。また、「そらのま」の開放面には、ルーバースクリーンを設置したり、パーゴラを設置するなど、視線を程よく遮りながら光と風を取り込むさまざまな新規開発アイテムを用意しました。
 道路に面した敷地の場合は建物を敷地間口いっぱいの箱型とし、道路に連続する前庭を街に開いたオープン空間とします。その上で、ルーバースクリーンを用いてファサード側の視線を程よく遮りながら、外部とつながる形態とします。これにより、街並みにやさしく、プライバシーと防犯性を兼ねたファサードデザインを形成することができます。建物の壁面までを街とのつながりと捉えたオープンな外構計画を行うことで、街なみの形成にも貢献します。
 また、都市に多い路地状敷地の場合、2階の「そらのま」は建て込んだ周囲からの視線を気にせず、光と風に溢れた快適な2階リビングの暮らしを実現します。

2. 外観の特徴

 今回の提案では、ファサード側が大きな壁面となりますが、新たな開発アイテムである大型のルーバースクリーンを設置することで、デザインALCの外壁との組み合わせによるこれまでに無かった外観デザインが実現します。ルーバースクリーンのカラーは4色。削り出した岩肌をイメージした新外壁目地(SR目地)も加え、多様な外壁デザインとの取り合わせで、外観デザインを楽しむことが可能です。

外観の特徴

3. 新たな開発アイテム類

(1) 「そらのま」を快適に設えるアイテム群

1) ルーバースクリーン

ルーバースクリーン

伝統的な縦格子をイメージした大型パネルのアルミ製ルーバーで、周囲からの視線を遮りプライバシーを確保しながら光と風を取り入れます。ステン・ブラウン・ダークメイプル・ソフトウォールナットの4色を揃えることで、多様なデザイン・カラーの外壁とのコンビネーションにより印象的なファサードデザインを実現します。

2) システムパーゴラ

隣家の上階からの視線を遮りながら、「そらのま」への天からの日差しを柔らかくするアルミ製の透かし天井様の棚。上部が程よく囲われることで「そらのま」を落ち着きが感じられる気持ちのよい空間とします。

3) 二重壁オープンウィンドウ

「そらのま」の一面に設けたALCコンクリート「ヘーベル」による重厚な2重壁に設置するガラスの無い90センチ四方の開口部。視線が外部に抜け、外の景色を切り取ったように見る事ができるため、「そらのま」に広がりを感じさせます。

4) 外壁フック・軒天フック

「そらのま」を季節に応じて設えるために、日除けやタープを止めたり、つりしのぶや風鈴をつるすなど多様に活用できるフックを外壁と軒天に設置。

5) ビスタウィンドウ

大きな1枚FIXガラスと引戸で構成する隠し框の新たなサッシを「そらのま」とリビングの間に設置。視界を遮ることなく、リビングと「そらのま」が一体となります。

  • ビスタウィンドウ1
  • ビスタウィンドウ2
  • ビスタウィンドウ3

(2) コンパクトな都市住宅を一層快適にするアイテム群

1) 玄関引戸

玄関引戸

玄関アプローチの省スペース化に有効で、子供から高齢者まで開閉しやすい玄関引戸のデザインを刷新し、カラーバリエーションも2色から3色へと増やしました。

2) バタフライスリット窓

バタフライスリット窓

1階が個室となる今回の提案では、外側にルーバースクリーンが設置されていない部屋でも窓を開放して就寝できるように、防犯性と両立する縦長の新たなサッシを採用。上下2段でサッシの吊元が逆になっており、建て込んだ敷地でも隣地との間を流れる風を風向きにかかわらず取り込むことができます。

3) モンドリアンウィンドウ

モンドリアンウィンドウ

外観上ファサード側が大きな面となる今回の提案にあわせ、1つの窓で外観デザインにアクセントをつけることができる大型の開口部モンドリアンウィンドウを導入。

4) キッチンマルチカウンター

キッチンマルチカウンター

当社オリジナルの吊戸棚無しの対面キッチンに、手元を隠しつつ収納や幅広いカウンターを提案できるマルチカウンターを用意しました。当社オリジナル収納システムARECS(アレックス)と組み合わせてLDK空間のトータルコーディネイトが可能です。

5) 埋込マガジンラック

埋込マガジンラック

新聞や雑誌など、意外と片付かないもののために、壁の厚さを利用した埋込型(奥行56o)の収納を用意しました。キッチンマルチカウンターの袖壁に適したSタイプと一般の壁を想定した高さ2mのTタイプの2タイプがあります。

6) シューズクローク用上吊戸

シューズクローク用上吊戸

近年一般的となってきた玄関脇に設置するシューズクローク用に、開閉に邪魔にならず、引き込めば見えなくなる枠なしの上吊り型の引戸を用意しました。

III. 商品概要

1. 構造 ハイパーフレーム(鉄骨軸組制震フレーム)構造
2. 本体価格 今回提示のプロトタイプで本体価格3,090万円
(太陽光発電3.78kW、エレベーター準備、消費税込み)
3. 販売地域 関東、東海、関西、山陽の一部、九州北部
4. 販売目標 (年間)500棟
5. 発売日 2011年4月29日(金)

◆プロトタイプ外観

プロトタイプ外観

  • 外観バリエーション事例1
  • 外観バリエーション事例2
  • 外観バリエーション事例3
  • 外観バリエーション事例4
  • 外観バリエーション事例5

外観バリエーション事例

◆プロトタイプ間取り図

  • プロトタイプ間取り図 1階配置平面図
    1階配置平面図
  • プロトタイプ間取り図 2階平面図
    2階平面図

プロトタイプ間取り図 R階平面図

R階平面図
太陽光発電パネル3.78kW搭載

敷地面積 124.12m2 (37.55坪)
1階床面積 63.73m2 (19.28坪)
2階床面積 53.36m2 (16.14坪)
延べ床面積 117.09m2 (35.42坪)
総面積 131.08m2 (39.65坪)

以上

本リリースのPDF版は こちら


ニュース


ページ上部へ