スイスActelion社との訴訟における第一審判決の修正について

2011年11月22日
旭化成ファーマ株式会社
旭化成株式会社

 旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:藤原 健嗣)の子会社である旭化成ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:浅野 敏雄)は、旭化成ファーマが開発したRho-kinase阻害剤である「ファスジル」のライセンス契約に関連して、スイス国Actelion社およびその関連会社・役員を被告とする損害賠償請求訴訟を米国において提起し、本年8月に被告らに対して総額516.6百万米国ドルの支払いを命ずる第一審判決が下されました。
 その後、裁判所での判決後の手続により、損害賠償の額を、訴訟費用を含め総額415.7百万ドルとする修正判決がありましたので、お知らせします。

<参考>

Actelion社の概要

1997年に設立されたスイス国バーゼル市に本社を置く製薬企業(2010年度連結売上高1,929百万スイスフラン)。主力製品は、肺高血圧治療薬の「トラクリア」。

Rho-kinase

 Rho-kinaseは、細胞内情報伝達に関与するリン酸化酵素で、血管平滑筋の収縮・弛緩をコントロールする生体機能分子として、近年、注目を集めている。血管平滑筋に存在するRho-kinaseが異常に活性化されると、血管平滑筋の収縮が亢進され、その結果生じる血流障害により組織の機能異常が起こる。Rho-kinase阻害剤である「ファスジル」は、血管平滑筋の収縮を抑制するとともに、付随しておこる組織障害を効果的に改善することができる。

以上


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