2012年1月10日
旭化成ファーマ株式会社
旭化成ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:浅野 敏雄)は、排尿障害改善剤ナフトピジル(製品名「フリバス」)に関して、韓国の導出先である東亞製薬株式会社(本社:大韓民国ソウル特別市、社長:キム・ウォン・ベエ)が、本年1月2日より販売名「FLIVAS」で韓国での販売を開始しましたのでお知らせします。
当社と東亞製薬は、2009年4月に「フリバス」の韓国における独占的開発・販売権を当社が東亞製薬に供与する契約を締結しており、2011年4月に東亞製薬が韓国食品医薬品安全庁より「前立腺肥大症に伴う排尿障害改善剤」として販売承認を取得していました。
東亞製薬は、泌尿器科領域で豊富な経験と実績を有しており、当社は、韓国における「フリバス」の迅速で確実な普及を期待しています。
<製品概要>
販売名 | : | FLIVAS(フリバス) |
---|---|---|
一般名 | : | ナフトピジル(naftopidil) |
剤型(含量) | : | 錠剤(25mg、50mg、75mg) |
効能・効果 | : | 前立腺肥大症に伴う排尿障害 |
薬価 | : | 25mg錠375won、50mg錠600won、75mg錠733won |
<東亞製薬の概要>
会社名 | : | 東亞製薬株式会社(Dong-A Pharmaceutical Co., Ltd.) |
---|---|---|
代表者 | : | キム・ウォン・ベエ(Won-Bae Kim) |
本 社 | : | 大韓民国 ソウル特別市 |
資本金 | : | 557億ウォン(約 41億円) |
事業内容 | : | 医薬品の製造、販売 |
売上高 | : | 8,468億ウォン(約618億円)(2010年1-12月実績) |
従業員 | : | 2,282名 |
<用語解説>
1. 前立腺肥大症に伴う排尿障害
前立腺肥大症は、男性高齢者に多く発症する疾患で、膀胱の下にある尿道を取り囲む男性特有の臓器である前立腺が肥大する疾患です。前立腺肥大症を発症し尿道が圧迫される際に現れる、尿が出にくい、夜間頻尿などの不快な症状が前立腺肥大症に伴う排尿障害と呼ばれています。高齢化社会が進む昨今では患者数が急増しており、高齢者のQOL向上の観点から治療の重要性が増しています。
2. ナフトピジル(一般名)
前立腺肥大症に伴う排尿障害の発症に関与している前立腺・尿道のα1受容体を遮断することにより前立腺・尿道平滑筋の収縮を抑制するα1受容体遮断剤。尿道を広げて排尿障害による不快な症状を改善させる効果があります。
以上