2012年4月17日
旭化成建材株式会社
旭化成建材株式会社(本社:東京都千代田区、社長:前田 富弘)は、このたび茨城県猿島郡の高性能フェノールフォーム断熱材「ネオマフォーム」の製造ライン増設による生産能力の増強を決定しましたので、お知らせします。
1.背景・経緯
旭化成グループでは、「健康で快適な生活」と「環境との共生」の実現をグループビジョンに掲げており、当社は、このビジョンに合致した断熱材事業を積極的に強化していく方針です。なかでも2000年に発売した「ネオマフォーム」は、世界最高クラスの断熱性能を持つ高性能フェノールフォーム断熱材として、木造住宅の外張り断熱工法を中心に広く採用されています。また、2010年には「ネオマフォーム」の技術をベースとした床用断熱材「ジュピー」も発売し、事業の拡大を図ってきました。
一方、高性能な断熱材の需要は、震災以降のスマートハウスやゼロエネルギー住宅など建物の省エネルギー化・高断熱化への関心の一層の高まりや、政府の2020年に向けた住宅省エネ基準義務化のロードマップの発表などにより、今後飛躍的に伸びると予測されます。
当社では、この断熱材需要の増加に対応するため、このたび茨城県猿島郡にあるネオマフォーム工場の製造ラインを増設することを決定しました。これにより、生産能力は「ネオマフォーム」、「ジュピー」を合わせて現在の約1.8倍となる予定です。
当社は、今後もフェノールフォーム断熱材のトップメーカーとして、建築の温熱環境の向上に貢献すべく一層の事業強化に努め、高性能・高品質な製品の安定供給の責務を果たしていきます。
2.計画概要
(1)建設地 | : | 茨城県猿島郡境町(現ネオマフォーム工場隣接地) |
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(2)生産能力 | : | 現生産能力の約1.8倍 |
(3)生産製品 | : | 高性能フェノールフォーム断熱材「ネオマフォーム」「ジュピー」 |
(4)建設費 | : | 約40億円 |
(5)稼働予定 | : | 2014年4月 |
<ご参考>
「ネオマフォーム」
住宅や一般建築のほか、広く産業用途で使用されている世界最高クラスの断熱性能(熱伝導率0.020W/m・K)を持つフェノールフォーム断熱材。「省エネ大賞」「オゾン層保護・地球温暖化防止大賞」「全国発明賞」などを受賞し、木造住宅の外張り断熱工法ではトップシェア。
「ジュピー」
「ネオマフォーム」と同素材のフェノールフォーム断熱材。「ネオマフォーム」の製造技術を基に、断熱性能は維持したまま充填施工用に開発された床断熱専用製品。
以上