2012年9月11日
旭化成建材株式会社
旭化成建材株式会社(本社:東京都千代田区、社長:前田 富弘)は、このたびポリエチレン系断熱材「サニーライト」の生産・販売を2013年3月末で終了することを決定し、本年8月より、後継品として高性能フェノールフォーム断熱材「ジュピー25」の販売を開始しましたので、お知らせします。
1.背景・経緯
「サニーライト」は、ポリエチレン系樹脂を発泡させた断熱材で、1984年に販売を開始して以来、他の発泡樹脂系断熱材にはない柔軟性が評価され、その施工性の高さなどから木造住宅の床部位の充填断熱材として広く採用いただいてきました。
一方当社では、住宅の高断熱化に対応した製品として、「サニーライト」の約2倍の断熱性能を持つフェノールフォーム断熱材「ネオマフォーム」を2000年に、また床充填専用フェノールフォーム断熱材「ジュピー」を2010年にそれぞれ発売し、世界最高レベルの断熱性能を誇る断熱材として着実に販売量を伸ばしています。
このような状況の中で、政府より2020年の省エネルギー基準適合義務化に向けたロードマップも発表されたことなどから、「サニーライト」は今後の販売量の拡大が見込めないと判断し、2013年3月末に生産及び販売を終了することを決定し、その後継品として「ジュピー」の新規格「ジュピー25」の販売を開始しました。永年にわたる「サニーライト」のご愛顧に心より感謝申し上げる次第です。
なお、当社では今後見込まれる高性能断熱材の需要増に対応すべく、2014年4月の稼働を目標に「ネオマフォーム」及び「ジュピー」の生産能力を増強する計画を進めています。
当社は、今後も高性能フェノールフォーム断熱材のトップメーカーとして、住まいの省エネルギー化と快適性の向上に貢献すべく一層の事業強化に努め、高性能・高品質な製品の安定供給の責務を果たしていきます。
2.「サニーライト」について
(1)製品種類 | : | ポリエチレン系断熱材 |
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(2)断熱性能 | : | 熱伝導率λ=0.042W/(m・K) |
(3)用途 | : | 主に木造住宅床用途 |
(4)工場 | : | 旭化成ケミカルズ(株) 鈴鹿事業場(三重県鈴鹿市) |
3.「ジュピー25」について
「ジュピー25」は、「ジュピー」を薄型化し厚さを25mmとした製品で、「サニーライト」の主力である40mm品を上回る断熱性能を有します。2010年の「ジュピー」発売以降、薄型化への多数の要望を受け本年8月に販売を開始しました。
(1)製品種類 | : | A種フェノールフォーム保温板3種1号 (JIS A 9511 発泡プラスチック保温材) |
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(2)断熱性能 | : | 熱伝導率λ=0.020W/(m・K) |
(3)用途 | : | 木造住宅床用途 |
(4)工場 | : | 旭化成建材(株) ネオマフォーム工場(茨城県猿島郡) |
「ジュピー25」
<ご参考>
「ネオマフォーム」
住宅や一般建築のほか、広く産業用途で使用されている世界最高クラスの断熱性能(熱伝導率λ=0.020W/m・K)を持つフェノールフォーム断熱材。「省エネ大賞」「オゾン層保護・地球温暖化防止大賞」「全国発明賞」などを受賞し、木造住宅の外張り断熱工法ではトップシェア。(2000年10月発売開始)
「ジュピー」
「ネオマフォーム」と同素材のフェノールフォーム断熱材。「ネオマフォーム」の製造 技術を基に、断熱性能は維持したまま充填施工用に開発された省エネルギー対策等級4対応の床断熱専用製品。(2010年10月発売開始)
以上