子どもたちの環境意識を育む自治体参画型リサイクルモデル
京都市との学校体操服リサイクルの取り組みについて

2012年7月10日
帝人ファイバー株式会社
旭化成せんい株式会社

 帝人ファイバー株式会社(本社:大阪市中央区、社長:福島 敏秀)と旭化成せんい株式会社(本社:大阪市北区、社長:高梨 利雄)は、このたび京都市と共同で、京都市立の学校を対象とした学校体操服のリサイクルの取り組みを開始しました。

 これは、帝人ファイバーと旭化成せんいが取り組む学校体操服のリサイクル「体操服!いってらっしゃい、おかえりなさいプロジェクト」※1(通称「tiopro(ティオプロ)」)の趣旨に賛同する京都市立の学校が当取り組みに参画し、それを京都市が支援することにより、児童・生徒への環境教育の一層の充実を図るものです。

 今回の取り組みは、自治体と共同で学校体操服のリサイクルを行う初めての事例となります。帝人ファイバーと旭化成せんいは、自治体参画型のモデルとして、当取り組みを他の自治体にも提案し、日本全国へと拡大を図っていきます。

1.経緯

(1)帝人ファイバーと旭化成せんいは、2008年より全国の学校を対象として、ポリエステル製品の循環型リサイクルシステム「エコサークル」※2を活用した学校体操服のリサイクル「体操服!いってらっしゃい、おかえりなさいプロジェクト」(以下「tiopro」)に取り組んでいます。

(2)子どもたちにとって身近な学校体操服のリサイクルを通じて環境意識を育むことができることから、「tiopro」に賛同する学校は年々増加しており、特に京都市においては、2010年度から京都市立御所南小学校をはじめとする24校(小学校21校・中学校3校)が参画しています。

(3)こうした中、京都市が自治体として「tiopro」に参画し、京都市立の学校を支援することで、児童・生徒に対する環境教育の一層の充実を図ることとなりました。

  • ※2「エコサークル」
    帝人ファイバーが世界で初めて開発した、ポリエステルのケミカルリサイクル技術を核とした循環型リサイクルシステム。賛同する国内外アパレルメーカーやスポーツメーカー、150社以上と共同で、商品の開発およびその回収・リサイクルを進めている。化学的に分子レベルまで分解し、石油から製造するものと同等の品質の製品に再生できるため、従来のリサイクルの課題であった品質劣化を回避でき、また、何度でも繰り返しリサイクルできるため、石油資源の使用を抑え、廃棄物を削減することができる。石油からポリエステル原料を製造する場合に比べ、エネルギー消費量、二酸化炭素排出量ともに約80%削減(焼却分を含む。出典:繊維製品のLCA調査報告書)することができる。

2.京都市の参画内容

 「リサイクルの体験」や「実践的環境教育」の場を児童・生徒に提供することで、環境意識を育むことができることから、「tiopro」の取り組みに参画する京都市立の小・中学校に対し、京都市が以下の支援を行います。

■「エコサークル」に対応する素材を使用した「体操服」導入の推奨
■回収に関わる実務、および回収・リサイクルに関する経費負担

3.今後の展開

 京都市と共同で取り組む「tiopro」を、自治体参画型の学校体操服リサイクルのモデルとして他の自治体にも提案し、日本全国に学校体操服リサイクルの取り組みを拡大していきます。

【「体操服!いってらっしゃい、おかえりなさいプロジェクト」 イメージ図】

「体操服!いってらっしゃい、おかえりなさいプロジェクト」 イメージ図

以上


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