2012年10月23日
旭化成リフォーム株式会社
旭化成リフォーム株式会社(本社:東京都 新宿区、代表取締役社長:森田 敏晴)は、旭化成ホームズ株式会社が過去に供給したヘーベルハウスへのリフォーム提案強化の一環として、2階床ヘーベル版を取り外すことで大きな吹抜け空間を実現するリフォーム商品「ヘーベルハウス リメイク Welliving(ウェルリビング)タイプ」を2012年10月25日(木)より発売します。
新商品では、2階の余剰空間を吹抜けに転用することで1階と2階の空間連続性を高め、50〜60代を中心とする2人暮らし夫婦が程よい距離感の居場所を楽しむ「大人のリビング」(※)を提案しています。子育て期が終わった夫婦2人世帯では居住者数と建物規模のミスマッチが多く見られますが、余剰空間を吹抜けに転用するという一種の「減築」により、建物の外枠の大きさを変えず居住者数もそのままでこのミスマッチを解消し、より明るく広々とした快適な暮らしを実現できます。
間取りの特徴としては、(1)吹抜けのある1階リビング「Welliving(ウェルリビング)」、(2)吹抜けに面して2階に設けた夫の居場所「Wellounge(ウェルラウンジ)」、(3)子供の帰省の際に宿泊できる「ゲストルーム」を設けます。WellivingとWelloungeは大きな吹抜けを通して緩やかにつながる連続空間なので、夫婦がそれぞれ1階と2階に分かれている時もお互い気配を感じることができる「つかずはなれず」の程よい距離感ですごすことができます。
旭化成ホームズグループでは従来から「ロングライフ住宅の実現」に取り組んでおり、入居後も常に最新の快適な暮らしを提供できるようにリフォーム商品開発に取り組んでいます。特に最近は、ヘーベルハウスの鉄骨構造躯体の強固さを活かして間取り全体をつくり変える全改装定価制見積りシステム「ヘーベルハウス リメイク」により、新築事業における最新の空間提案をリフォームで提供する商品を拡充しています。今回の新商品「ヘーベルハウス リメイク Wellivingタイプ」はその一環として、以前に発売した新築戸建住宅商品「ヘーベルハウスLUFT(ルフト)」で提案した「大人のリビング」に、吹抜けを通した上下階の空間のつながりという新たな視点を盛り込んで提案しています。
I.開発の背景
50〜60代を中心とする子育て期が終わった夫婦2人世帯では、子供2〜3名の核家族を想定して建てられた家に夫婦2名だけで住んでいるというアンバランスな状態が多く見られます。特に、2階に設けられた子供部屋が空いて活用されていない場合が多いと考えられます。
このように居住者数に対して建物面積が大きすぎる状況では、特に住まい手が高齢になった際には、使わなくなった余剰空間の清掃などが大きな負担となります。その対応として、マンションなどコンパクトな家への「住み替え」や、余剰空間の用途転用による有効活用の他、リフォーム工事で建物を小さくする「減築」という言葉も最近よく聞かれるようになってきました。
旭化成ホームズが供給してきたヘーベルハウスでも、建物規模と居住者数がミスマッチな夫婦2人世帯は多く、今後も増えると予想されます。旭化成ホームズグループでは従来から「ロングライフ住宅の実現」に取り組んでおり、社会的課題でもあるストック住宅の活用という視点でも、建物規模と居住者数のミスマッチの解決策として「住み替え」だけでなく「住み継ぎ」が選択肢の1つとして増えていくことを期待しています。
本年8月に発売した「ヘーベルハウス リメイク コンパクト二世帯タイプ」では、空いている2階に子供世帯を住まわせて2世帯同居するリフォームを提案しました。これに対して今回の新商品では、夫婦2人世帯が住み続けることを前提に、余剰空間の転用により、暮らしをより快適にするリフォームを提案しています。このような、建物の外枠(基本構造躯体)の大きさを変えずに間取り全体をつくり変えるリフォーム商品を強化することで、ライフステージ・家族構成の変化や住まい手の交代などにも建物が対応し、多様な形での「住み継ぎ」が実現することを目指しています。
U.商品の特徴
1.2階の余剰空間を吹抜けに転用した快適な「大人のリビング」空間
50〜60代の夫婦では、子育てが終わると家族関係が従来の親子中心から夫婦中心に移行し、夫の定年退職などにより自宅で過ごす時間が増えるため、家の中での夫婦それぞれの居場所を考えることがより重要となります。今回の新商品「ヘーベルハウス リメイク Wellivingタイプ」では、2階の余剰空間を吹抜けに転用することで、夫婦の心地よい居場所を確保した「大人のリビング」をつくります。
具体的には、1階リビング「Welliving」と2階ホール「Wellounge」を大きな吹抜けで緩やかにつなぎ、上下に連続する「大人のリビング」空間とします。夫婦がそれぞれ1階と2階に分かれている時もお互い気配を感じることができ、お互いの様子がわかりながらも気にならない「つかずはなれず」の程よい距離感で、それぞれの居場所を確保できます。
(1)吹抜けのある1階リビング「Welliving(ウェルリビング)」
1階リビング「Welliving」の上部は2階床ヘーベル版を取り外し、大きな吹抜けとします。空間の広がりや開放感を十分に感じる大きさとして、1間半×1間半=4.5帖以上の吹抜けを推奨しています。
吹抜けによる縦方向の広がりとともに、ペニンシュラキッチンなどオープンなLDKとすることで横方向にも空間が広がります。このように縦・横ともに広がるオープンな空間は風通しがよく、吹抜けを通して2階窓からの光が入りやすいので、従来の間取りに比べてより快適なリビング空間となります。
(2)吹抜けに面して2階に設けた夫の居場所「Wellounge(ウェルラウンジ)」
2階の吹抜けに面した場所に、書斎コーナーやセカンドリビングなど多目的に使えるホール「Wellounge」を設けます。夫婦2人それぞれの居場所が1階と2階に分かれても、吹抜けで緩やかにつながる連続空間なのでお互いの様子がわかりながらも気にならない「つかずはなれず」の程よい距離感が保てます。
「Welliving」と「Wellounge」のつながりについては、吹抜けの腰壁手摺にスリットを設けるなど、空間連続性の程度をより高める工夫を用意しています。
(3)子供が帰省した際などに宿泊できる「ゲストルーム」
今回の新商品は、子育て期が終わった夫婦2人世帯を想定した提案となっていますが、宿泊できる部屋があれば、実家から外に出て1人暮らしをしている子供や独立した子供世帯の家族が帰省しやすくなります。そのため、2階に「ゲストルーム」として使える部屋を設けることを推奨しています。
2.全改装定価制見積りシステム
「ヘーベルハウス リメイク」シリーズでは全改装定価制見積りシステムを採用し、工事費用をわかりやすくすることでリフォーム計画の検討を容易にしています。リメイクの見積りシステムには、間取りはそのままで内装・設備を最新仕様にリニューアルする「もようがえコース」と、基本構造躯体を残して内部空間を解体し間取りをつくり変える「まどりがえコース」の2タイプがあり、今回の「ヘーベルハウス リメイク Wellivingタイプ」は後者の「まどりがえコース」の商品です。
3.建物の外枠を変えない「住み継ぎ」を促進するリフォーム商品強化の一環
今回の「ヘーベルハウス リメイク Wellivingタイプ」は、建物の外枠を変えず余剰空間の転用により建物規模と居住者数のミスマッチを解消するリフォーム提案商品の1つと言えます。同様に、本年8月に発売した「ヘーベルハウス リメイク コンパクト二世帯タイプ」は、余剰空間の転用により居住者数を増やしてミスマッチを解消するリフォーム商品でした。このような商品を強化することで、核家族単世帯・夫婦2人世帯・2世帯同居といった様々な家族構成の変化にも建物が対応し、多様な形での「住み継ぎ」が可能となります。
V. 商品概要
1.工事対象 | : | 既存ヘーベルハウスのうち軽量鉄骨軸組ブレース構造2階建て住宅 (主に1996年以前の仕様の商品) |
---|---|---|
2.販売地域 | : | ヘーベルハウス販売全エリア (関東、東海、関西、山陽一部、九州北部) |
3.販売価格 | : | 全改装定価制見積りシステム「ヘーベルハウス リメイク まどりがえコース」による 添付プロトプラン(リフォーム前37.5坪)で1,480万円(税込) |
4.販売目標 | : | 200棟(年間) |
5.発売日 | : | 2012年10月25日(木) |
◆プロトタイプ平面図
リフォーム前 | リフォーム後 | |
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1階床面積 | 65.78m2(19.8坪) | 65.78m2(19.8坪) |
2階床面積 | 58.25m2(17.6坪) | 44.85m2(13.5坪) |
延面積 | 124.03m2(37.5坪) | 110.63m2(33.4坪) |
リフォーム工事前
リフォーム工事後
◆ウェルリビング内部イメージ
(画像はウェブサイトhttp://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/にてダウンロードできます。)
以上