救命救急医療機器事業の日本法人営業開始について
〜ゾール・メディカルの日本法人「旭化成ゾールメディカル」を設立〜

2012年10月24日
旭化成株式会社

 旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:藤原 健嗣)では、救命救急医療事業を手掛ける連結子会社であるZOLL Medical Corporation(本社:米国マサチューセッツ州、CEO:Richard A. Packer、以下「ゾール・メディカル」)が、今後の日本における事業拡大のため「旭化成ゾールメディカル株式会社」を設立し、本年11月5日より営業活動を開始しますので、お知らせします。

1.背景、目的

 当社では、本年4月に米国の大手救命救急医療機器メーカーであるゾール・メディカルを買収し、救命救急医療事業の拡大を進めています。

 現在ゾール・メディカルは、米国並びに欧州を中心に事業を展開していますが、今後は日本を含むアジア地域においても広く事業拡大を図る予定です。この一環として、日本においては昨年8月より当社のグループ会社のアドミス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:三森 義雄)が、ゾール・メディカルの自動体外式除細動器「ZOLL AED Plus」を販売しています。

 しかし、今後の日本における更なる事業拡大のためには、当社グループの事業インフラを活用して、既に米国、欧州で発売中の各種製品の薬事承認取得の加速と販売力強化に取り組むことが必要不可欠であると判断し、日本法人「旭化成ゾールメディカル株式会社」を設立しこのたび営業を開始することとなりました。

2.新会社の概要

(1)社名 旭化成ゾールメディカル株式会社
(英文名称:Asahi Kasei ZOLL Medical Corporation)
(2)代表者 代表取締役社長 坂野 誠治
(3)所在地 東京都港区西新橋二丁目1番1号
(4)事業内容 ゾール・メディカルの医療機器等の各種製品の日本国での販売
(5)設立 2012年8月8日
(6)資本金 1000万円
(7)出資比率 ZOLL Medical Corporation 100%

3.今後の展開について

 今後、旭化成ゾールメディカルはアドミスと一体となって、「ZOLL AED Plus」の販売に加え、本年6月に日本の薬事承認を取得した中心静脈留置型経皮的体温調節装置システム「サーモガードシステム」や当社の子会社化以前に薬事承認を取得した医療従事者向け除細動器「ZOLL AED Pro」の販売準備を進め、速やかに販売を開始する予定です。さらに、現在薬事承認申請中の医療従事者向け除細動器「X Series(米国販売名)」(注1)、および着用型自動除細動器「LifeVest(米国販売名)」(注2)についても、承認取得後順次発売していく予定です。

注1 「X Series(米国販売名)」は、2012年3月にFDAが承認したゾール・メディカルにとって最新型のモニター付除細動器です。主に病院前救急における活用を目的に開発され、同等の機能・特徴を持つ従来機種に比して小型化・軽量化を実現し、かつ、機能性や堅牢性も向上しました。
 
注2 「LifeVest(米国販売名)」は、心臓突然死の予防を目的に、突発性心停止のリスクのある患者様に対して使用される着用型(非植込み型)の自動除細動器です。連続して患者様の心臓状態を監視し、致死性の不整脈を検出すると自動で除細動を行います。2001年にFDAが承認し、その後、種々のモデルチェンジを行いながら、欧米で現在までに75,000例以上の患者様に使用され、多くの患者様の命を救っています。

以上


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