現存する日本最古の「Isoma(イゾマ)射出成形機」が化学遺産に認定
〜日本のプラスチック産業の発展に貢献〜

2014年3月31日
旭化成ケミカルズ株式会社

 旭化成ケミカルズ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小林 友二)は、このたび、日本に現存する最古の合成樹脂用「Isoma射出成形機」(当社保有)が、公益社団法人日本化学会より化学遺産として認定され、3月28日に認定証を受領しましたのでお知らせいたします。

 化学遺産は、日本の化学技術の発展における歴史資料の中でも特に貴重なものを認定するものです。

 ドイツ企業により製造された「Isoma射出成形機」と「Isoma金型」は、日本窒素肥料株式会社(当時)が1943年に購入し、ドイツの潜水艦で日本に運ばれました。「Isoma射出成形機」は、加熱シリンダーを装備した電動機駆動の横型射出成形機で、その機構は今日の横型自動射出成形機の原形をなすもので、この機械がモデルとなって戦後のプラスチック射出成形加工業の大発展が始まりました。その後、射出成形加工業は、プラスチック製電気部品や自動車部品の生産を通じて日本の機械産業の発展に大きく貢献する一方、熱可塑性樹脂の急激な需要拡大をもたらし、石油化学工業の発展にも寄与しました。

 このように、戦後の日本におけるプラスチック射出成形加工業発展の原点ともいえる「Isoma射出成形機」の歴史的価値が評価され、射出成形金型「Isoma金型」(積水化学工業株式会社保有)とあわせて化学遺産に認定されました。

Isoma射出成形機
Isoma射出成形機

化学遺産認定証
化学遺産認定証

以上


ニュース


ページ上部へ