野鳥の宝庫でもある野川が程近くを流れる、自然に恵まれたロケーションにふさわしい住環境を実現するため、広大な敷地の約4分の1を緑地として自然あふれる敷地計画を立てました。

　ヤマボウシ・ソメイヨシノ・ノムラモミジなど多種多様な並木に彩られたメインストリートを挟み、光の棟側の敷地にはホワイト・ブルー・イエローなどの「色」をテーマにして花と木を集めた5つの庭を、杜の棟側の敷地には四季の自然を美しくアレンジした美意識あふれる6つの庭を設けました。その他にも屋上庭園やライトコートの石庭など、いたるところに自然の潤いが感じられるポイントを用意しています。

　画一的な住戸設計によるマンションとならないよう、それぞれに確かな個性を備えた全68タイプの多彩なプランをご用意しました。

　全体的な建物計画としては、真南向き住戸を中心として、各住戸を前後にずらして並べる雁行型住棟設計を採用しました。これにより、多くの住戸において3方向に窓を設け、風や光を豊かに取り込み開放感にあふれた住戸を多数用意しました。この雁行型住棟設計による建物のシルエットの美しさを活かすために、駐車場は全て地下に設置し、街並みの美しさ・面白さを創出するとともに、雨に濡れない駐車場の使いやすさやセキュリティ面での安全性を同時に実現しました。

　また、旭化成の戸建住宅「ヘーベルハウス」が子育て期家族のコミュニケーションを深める設計手法として提案している「+NEST（プラスネスト）空間」を採用するなど、住宅メーカーならではのこだわりを持って住戸設計をしています。

　「アトラス調布」は、当社が手掛けるマンション建替え事業としては着工ベースで16件目、一団地規制の廃止を伴う「団地の建替え」としては3件目の事例となります。東京都住宅供給公社が1971年に分譲した地上5階建5棟176戸の団地「調布富士見町住宅」を、マンション建替え円滑化法に基づく組合施行により地上6階建と8階建の2棟で総戸数331戸（非分譲住戸105戸含む）の分譲マンションに建て替える計画です。

　同事業は、一団地規制の廃止とともに、新たに地区計画・地区整備計画を制定することで実現しました。同事業では更に、マンション建替え円滑化法によるマンション建替えでは初めてと思われる公道の付け替えを伴ったため、通常よりかなり長い期間を要しました。

　このような経過を経ながら、2008年8月に当社が事業協力者に選ばれた後、2011年12月に一括建替え決議が成立、2013年4月に権利変換計画が認可され、2013年7月下旬に本体工事に着手します。

〔住所〕東京都調布市国領町2-8-1
〔電話〕0120-052-331（フリーダイヤル）
〔交通〕京王線「国領駅」徒歩5分