2014年3月27日
旭化成メディカル株式会社
旭化成メディカル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:柴田 豊)は、「ウイルス除去フィルターの生産技術並びに市場の確立」に関し、第60回大河内記念技術賞の受賞が決定いたしましたので、お知らせします。大河内賞は、故大河内正敏博士の功績を記念して財団法人大河内記念会が日本の生産工学・生産技術分野における顕著な業績を表彰する伝統と権威ある賞です。昨日、日本工業倶楽部会館(東京・丸の内)にて贈賞式が行なわれました。
今回の受賞は、生物学的製剤の製造工程(バイオプロセス)にて再生セルロース中空糸濾過膜を用いたフィルター(製品名「プラノバ」)によるウイルス分離除去方法およびフィルターの工業生産技術を確立し、本製品の世界的な普及によって血漿製剤やバイオ医薬品メーカーにおける品質安全性の向上に貢献してきたことが評価されたものです。膜によるタンパク質とウイルスの分離方法は、分離の確実性、有用タンパク質回収の高効率性、対象ウイルスに対する制約排除などの性能を併せ持っており、世界各国の血漿分画製剤メーカーやバイオ医薬品メーカーの製剤工程で使用され、大きな信頼を得ています。今後は中国、東南アジア、インド、南米など、これまで自国で血漿分画製剤の製造が行なわれていなかった国や地域での利用も期待されています。
当社は、膜分離・吸着などのコア技術と旭化成グループの事業基盤を生かして、今後も医療・医薬の分野で新しい価値を提供してまいります。
<受賞者>
佐藤 哲男(旭化成メディカル株式会社 バイオプロセス事業部 技術マーケティング部長)
井出 正一(旭化成メディカル株式会社 医療製品開発本部 医療材料研究所長)
以上