爆発圧着クラッド「BAクラッド」の第2生産拠点新設について

2014年12月8日
旭化成ケミカルズ株式会社

 旭化成ケミカルズ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小林 友二)は、このたび、滋賀県高島市のあいばの地区内において爆発圧着クラッド「BAクラッド」の第2生産拠点新設を決定しましたので、お知らせします。

1.背景

 爆発圧着クラッドとは、爆薬が爆発する際に放出する巨大なエネルギーを利用して互いに異なる金属同士を瞬時に圧着した金属板です。鉄、ステンレス、銅、ニッケル、アルミニウム、マグネシウムを始めとする実用金属の多くを接合可能で、他の製法では接合が難しいチタン、タンタル、ジルコニウムなども接合できます。化学工業、石油精製、石油化学、エネルギープラント、船舶などの構造材料として広く使用されています。

 「BAクラッド」は、特に接合強度が高く、高い信頼性が要求されるLNG液化装置やLNGタンカーに不可欠な極低温領域向け高性能継手として、国内はもちろん、世界的にその品質は高い評価を得ており、本分野で高いマーケットシェアを有しています。

 近年、新興国や途上国の経済発展や世界的な人口増加に伴い、エネルギー開発やプラント建設が増加し、爆発圧着クラッドの需要が着実に拡大しています。特に、米国のシェールガス革命を始めとする天然ガス田の開発が世界的に計画され、高性能継手の需要は年率2桁以上で大幅に拡大しています。このような背景のもと、当社は「BAクラッド」をグローバルニッチトップ製品の一つと位置付け、強固な安定供給体制の構築とさらなる事業拡大を推進するため、このたび第2生産拠点の新設を決定しました。

 当社は現在、筑紫野工場(福岡県筑紫野市)において「BAクラッド」の生産を行っておりますが、今回の第2生産拠点新設により、生産能力は約50%増加します。今後も、世界的な需要拡大に対して高品質な「BAクラッド」を安定的に供給し、さらなる事業拡大を目指していきます。

2.爆発圧着クラッド「BAクラッド」第2生産拠点概要

(1)立地 旭化成ケミカルズ株式会社 あいばの地区(滋賀県高島市)内
(2)生産品目 爆発圧着クラッド「BAクラッド」
(URL:http://www.asahi-kasei.co.jp/baclad/jp/
(3)生産能力 約2,000トン/年(新設後当社生産能力 合計 約6,000トン/年)
(4)工期 2015年2月着工、2016年4月稼働予定

【極低温領域向け高性能継手の事例】

・「CCJ」(CRYOCOUP JOINT)

直接の溶接接合ができないステンレス配管とアルミニウム配管の溶接、一体構造化を可能とする高性能継手。極低温、高圧等の厳しい環境下に適しています。

以上


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