2014年5月29日
旭化成建材株式会社
旭化成建材株式会社(本社:東京都千代田区、社長:前田 富弘)では、住みながら生活ゾーンを効率よく断熱リフォームする「居ながらゾーン断熱」を可能にする「ネオマ断熱ボード」の発売を本年6月2日より開始しますので、お知らせします。
1.背景と経緯
当社では、断熱材事業をコア事業の一つとして積極的な事業展開を図ってきました。特に、高性能フェノールフォーム断熱材「ネオマフォーム」「ジュピー」は、世界最高レベルの断熱性能を誇り、発泡プラスチック系の断熱材でありながら難燃性を備えた断熱材として、戸建て住宅を中心に広く採用されています。
一方、居住者の「暑い」「寒い」を解消し、かつ住宅の省エネ化にも効果の大きい「住宅断熱リフォーム」に昨今注目が集まっています。しかし従来の断熱リフォームでは一度壁や床を「剥がす」工事が必要となる場合が多く、そのため廃材が発生し、工事も大がかりになりがちで、仮住まいや引越しが必要な場合もあるため、実行に移しにくいという事情がありました。
そこでこの問題を解決するため、当社では「ネオマフォーム」の高い断熱性能を生かし、部屋単位で壁の内側から改修工事が可能な「剥がさない」断熱リフォームを実現する「ネオマ断熱ボード」を開発し、発売に至りました。
2.製品概要
石膏ボード(厚さ9.5mm)に「ネオマフォーム」(厚さ20mm,25mm,30mm)を貼り合わせた910mm×1820mm(3尺×6尺)サイズの複合パネルです。
3.「ネオマ断熱ボード」の特長
(1)住みながらの施工が可能
既存の壁・天井の内側に接着剤とビスで簡単に取付けることができます。解体に伴う廃材もほとんどなく、工事も軽微で、住みながらの施工が可能です。
(2)高い断熱性能
世界最高レベルの断熱性能を持つ「ネオマフォーム」を利用することで壁厚を最小限に抑え、すっきり納めることができます。
(3)安全性
「ネオマフォーム」は熱に強いフェノール樹脂のため、火に当たっても炭化し、燃焼時の発生ガスも少なく、内装の内側に施工しても安全・安心です。
(4)室温の安定性
石膏ボードの裏側全面に「ネオマフォーム」を貼り合せてあるため、施工後の熱橋※がほとんどなく室温が安定します。
※熱橋 | : | ヒートブリッジともいい、外壁と内壁の間にある柱などが熱を伝える現象。既存壁の内側からの断熱リフォームで例えば石膏ボードの下地に木材を使用した場合、木材部分は断熱性能が低いため熱が伝わりやすくなり、断熱性能が低下し結露の要因にもなり得ます。 |
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4.製品規格
品番 | 厚さ[mm] | 幅 [mm] |
長さ [mm] |
重量 | 熱抵抗値* [m2・K/W] |
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「ネオマ フォーム」 |
石膏ボード |
総厚 |
[kg/枚] | [kg/m2] | ||||
RS-20 | 20 | 9.5 | 29.5 | 910 | 1820 | 11.1 | 6.7 | 1.04 |
RS-25 | 25 | 34.5 | 11.3 | 6.8 | 1.29 | |||
RS-30 | 30 | 39.5 | 11.5 | 7.0 | 1.54 |
5.発売概要
(1)製品名 | : | 「ネオマ断熱ボード」 |
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(2)発売日 | : | 2014年6月2日(月) |
(3)販売エリア | : | 全国 |
(4)販売価格(設計価格、材のみ) | : | RS-20 6,400円/枚 RS-25 7,000円/枚 RS-30 7,700円/枚 |
以上