2014年5月30日
旭化成せんい株式会社
旭化成せんい株式会社(本社:大阪市北区、社長:高梨 利雄)では、再生セルロース繊維(キュプラ繊維)「ベンベルグ」の増設工事を、宮崎県延岡市で進めてきましたが、このたび、5月29日に竣工式を行い、6月1日から商業運転を開始しますのでお知らせいたします。
1.背景
「ベンベルグ」は、コットンリンター※を原料とする再生繊維で、さわやかな着心地や優しい肌触り、天然原料由来ならではの環境適合性などを活かして、現在、高級スーツなどの裏地から、アウター・インナー・寝装・スポーツなど幅広い用途で展開されています。
近年、機能性インナーやインドの民族衣装向けなどで販売量が増加し、今後も新興国をはじめとする需要の拡大が見込まれることから、設備の増設を決定し、建設を進めてきました。なお、今回の増設によって「ベンベルグ」の生産能力は約10%増加することとなります。
当社では、今後もグローバルなマーケットの拡大に応じて、更なる設備増設と生産体制の高度化を進め、供給体制の強化を図っていく予定です。
2.増設の概要
(1)立地 | : | 宮崎県延岡市(旧エステル工場跡地内に建設) |
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(2)生産品目 | : | 再生セルロース繊維(キュプラ繊維)「ベンベルグ」 |
(3)工期 | : | 2013年4月着工、2014年5月竣工 |
(4)投資額 | : | 約30億円 |
(5)生産能力 | : | 既存設備-長繊維で約15,000トン/年、短繊維を約2,000トン/年 生産する糸の構成により変わるため限定できないが、今回の増設により約10%の能力増加となります。 |
以上