2014年4月11日
旭化成不動産レジデンス株式会社
旭化成不動産レジデンス株式会社(本社:東京都新宿区/代表取締役社長:渡辺 衛男)は、自社分譲マンション「アトラス」シリーズ用のオリジナル設備「ぎゅっとキッチン」を開発いたしましたのでお知らせします。
当キッチンは、DINKS(共働き夫婦)家族をターゲットに、都心や都市部のマンションに多いコンパクトな2LDKの間取りの魅力を向上させることを目的に、キッチンスペースを「ぎゅっ」、使いやすさが「ぎゅっ」、収納が「ぎゅっ」の3つをテーマに開発しました。コンパクトでありながら使いやすさを追求したこれまでに無いL型キッチンです。これにより、12帖程度のLDK空間でも、ダイニングとくつろぎのリビングのスペースをバランスよく確保することができます。
商品開発にあたっては、当社開発営業本部内に「アトラス商品企画プロジェクト」を設け、旭化成ホームズ株式会社の「共働き家族研究所」およびタカラスタンダード株式会社と共同して開発を行いました。当社マンションのご入居者への訪問調査などを行い、今回ターゲットとしたコンパクトな2LDKにおけるニーズや生活実態を調査し、反映させています。
現在、昨年9月より販売中の「アトラスタワー府中」にて当キッチンを採用していますが、購入者の約9割が「ぎゅっとキッチン」を選択し好評の声をいただいています。
◆「ぎゅっとキッチン」商品特徴◆
■開発背景
当社分譲マンション「アトラス」は都市部に集中していますが、2LDKタイプの購入者にはDINKS(共働き夫婦)が多数いらっしゃいます。今後ますます共働き夫婦の増加が想定されることから、都心に多いコンパクトな2LDKマンションの魅力を向上させることを目的に今回の商品開発をいたしました。
開発にあたっては、住宅メーカーである旭化成ホームズグループの一員としての当社の強みを活かし、入居宅訪問調査を中心とする各種調査研究を手掛けてきた旭化成ホームズ共働き家族研究所と共同で、当社分譲済みのマンションで入居宅訪問調査や当社社員グループインタビューを実施しました。その結果、以下のようなことが分かり、様々な機能を凝縮させたキッチンを独自に開発することとしました。
<調査から分かったDINKS家族の特徴とニーズ>
<これまでの提案の現状>
■新キッチン「ぎゅっとキッチン」詳細
(1)動きやすく、使いやすいL型仕様
L型仕様かつ壁付けのレイアウトとすることで省スペース化を図ります。オープンなスペースが確保され、リビング空間を確保しながらダイニングセットもレイアウトしやすくなります。オプションとなるカウンターテーブルを設置すれば、作業台として使い勝手のよいコ型キッチン風になるほか、高さが変えられるためダイニングテーブルにすることもでき、スマートなダイニングキッチン空間を実現できます。
(2)コンパクトながら十分な収納量を確保
通常は高い所にあるキッチンカウンター上の吊戸棚を視線の高さまで下げた「アイレベル収納」とし、普段使いの食器棚機能を持たせるために奥行、高さを調整しました。これにより大型の食器棚を配置するスペースを省きます。コンパクトでも「食器・調理器具・家電・ゴミ箱・食材」の5つのアイテムをしっかりと収納する機能をぎゅっと凝縮した使い勝手のよいキッチンです。
(3)「ぎゅっとキッチン」採用によるDK+Lの提案(LDKの新コンセプト)
DINKSの暮らしでは、将来的に家族が増えた場合の変化などが想像され、ライフステージの変化に伴い、限られたスペースでも柔軟に間取りを変更できることが必要です。また、場合によっては部屋数の多い住まいへ転居する可能性も考慮し、「住まう方によってスタイルが変えられる間取り」であることも重要であると考えました。「ぎゅっとキッチン」の採用により、LDKの住まい方は1パターンだけではなく、様々なライフステージでもリビングを確保する「DK+L」という発想で、限られた空間でも多様なレイアウトを楽しんで暮らすことができます。
<アトラスタワー府中での採用例 53.69m2(2LDK+WIC+SIC)>
(4)採用マンション
アトラスタワー府中(東京都府中市宮西町1丁目14-7)
Bタイプ(セレクトプラン)・Cタイプ(基本プラン)に採用
http://www.afr-web.co.jp/atlas-club/futyu2/index.html/
≪ご参考≫アトラス商品企画プロジェクトについて
アトラスタワー府中の企画にあたり、2012年12月に開発営業本部内に「アトラス商品企画プロジェクト」を設け、事業戦略室を中心に設計や販売などの各部門から合計5名のメンバーを集めました。
今回の経験から、入居宅訪問調査などによりお客様の知恵を拝借して商品開発につなげるという住宅メーカーである旭化成ホームズならではの手法が、マンションの商品企画にも活かせることを改めて実感しました。このような取り組みを更に積極的に行っていくために、今後もアトラス商品企画プロジェクトを継続し強化していく予定です。
以上