共働き子育て夫婦を支援する設計提案の強化
夫の家事参加を促すキッチンの開発と空間提案
〜25周年を迎える「共働き家族研究所」調査を背景に〜

2014年7月11日
旭化成ホームズ株式会社

 旭化成ホームズ株式会社(本社:東京都 新宿区、代表取締役社長:池田 英輔)は、30代子育て共働き世帯に向けての提案を拡充するため、ヘーベルハウスの設備仕様として新たなキッチンの開発をはじめ、夫が家事参加しやすい空間提案を強化しました。

 今回の取り組みでは、当社の共働き家族研究所と永大産業株式会社との共同で、夫も出入りしやすいように回遊性を高めることで夫婦の共同作業をしやすくした「マルチアイランドキッチン」を開発しました。また、これに洗濯兼室内干しのコンパクトスペース「ランドリーサンルーム」、家族の衣類を一括管理できる「デイリークローゼット」を加えた3アイテムにより、「調理」「洗濯」「衣類管理」について積極的な空間提案をしています。これは、育児参加率は高まっているのに、家事については意欲に反して上手に手伝えないでいる夫「チョイカジパパ」が多いという研究結果(共働き家族研究所「いまどき30代夫の家事参加の実態と意識〜25年間の調査を踏まえて〜」)をもとに、夫が家事参加のハードルと感じる要因に着目し、住まいのアイテムで共働き夫婦を応援するために開発したものです。

 今回の提案により、当社の主要顧客層の一つである共働き子育て世代への商品力を強化します。それとともに、金利や手数料が有利かつ保険内容を充実させた旭化成モーゲージ株式会社による共働き世帯応援ローンのキャンペーンなどの取り組みも積極的に展開していきます。

■いまどき夫が家事で困るポイントを改善する3つの提案■

I.開発の背景

 当社では1989年に初の共働き家族向け住宅「ヘーベルハウスDEWKS(デュークス)」を発売、まだ「家事や子育ては主婦が行うもの」という認識が一般的だった当時は「家事の合理化・省力化」や「日中不在への対応」の提案が中心でした。1992年には「DEWKSU」を発売し、「家族間コミュニケーション」を促進するリビング収納一体型キッチンやオープンなLDK空間を提案するなど、時代のニーズとともに働く妻の視点を反映した住まいの提案をしてまいりました。

 現在では、社会的にも「家事や子育ては夫婦が協力・分担して行うもの」という認識が強くなってきました。実際、当社ヘーベルハウスのお客様も共働き世帯が多数となっています。そんな中、当社の共働き家族研究所が行った最新調査では、例えば、意欲はあるのに思うように家事参加できていない夫にとっては家事経験が少なく自信を持てないことが家事参加のハードルになっていることや、夫が実際に家事参加する上で困っているポイントなど、最近の共働き夫婦の家事に対する意識と実態が見えてきました。当社では、この調査結果をもとに住まいの工夫を提案することが更なる夫の家事参加を促すきっかけになるものと考え、専用キッチンの開発をはじめとする「共働き子育て夫婦の住まいづくり」支援の取り組みを拡充することとしました。

U.調査結果をもとにした空間提案

(1)「調理」の家事参加を促す共働き夫婦専用キッチンを永大産業株式会社と共同開発

 夫が調理参加する際に、キッチンの空間や設備について「キッチンに入ると狭い」「コンロ周りの油はねや調理中のにおいがLDに広がる」などの不満を持っていることがわかりました。そこで当社では、そんな夫の視点も取り入れた共働き夫婦専用キッチン「マルチアイランドキッチン」を提案します。

 これは、アイランド型のオープンなシンク部分と、食器棚機能を兼ね備えたコンロなどの壁側部分との組み合わせによるキッチンです。アイランド部分は周りを回遊できるため妻と一緒でも夫の出入りがしやすく、また、シンクとコンロの位置をずらしたことで夫婦2人の同時作業もしやすく、大きな作業スペースも確保しています。引出収納と吊戸棚に食器棚機能を持たせた壁側部分は、コンパクトなスペースの中で大容量の収納を実現しました。


  • ■ゆったりとした作業スペース
    回遊性のあるキッチンに4つのカウンタースペースを備え、家族みんなで協力して家事を行うことができます。

  • ■計算されたシンクとコンロの位置
    コンロとシンクをずらすことで、2人が同時にキッチンに立っても邪魔になりません。

  • ■キッチンと一体化した食器棚機能
    アイレベルまで下げた吊戸棚と、大型の引出収納で食器棚がなくとも十分な収納量を確保。

※マルチアイランドキッチンを設置した住宅展示場(MH)、および建売住宅「街かどへーベルハウス」
久喜MH(埼玉)、市川MH(千葉)、鳥飼街かど(福岡)、大蔵海岸MH(兵庫)、
小田原中町街かど(神奈川)、仁川街かど(大阪)、佐藤町街かど(愛知)
※マルチアイランドキッチン販売目標:年間500台

(2)「洗濯」の家事協力を促す、一連の洗濯作業を室内で行える独立した空間を提案

 時間を選ばず洗濯一連の作業を行える「ランドリーサンルーム」を提案します。その特徴は独立した2帖程度のコンパクトな空間の中に、洗濯機スペース・物干しスクリーン・洗濯グッズなどを収める収納を配置し、高窓やルーバースクリーンなど防犯性を考慮した通気アイテムを設置することで、室内で安全に一連の洗濯作業を行えることです。また、近くに「タタミコーナー」を設ければ、洗濯物の一時置きやたたむためのスペースとして、一連の洗濯行為を更に充実させることができます。

(3)「衣類管理」の家事協力を促す、人別かつ目的別の機能を集中させた収納を提案

 子供の衣類や通学用品などの置き場所がわからなくて困ったという夫の声が多いことから、人別・目的別の収納機能を一ケ所に集中させた「デイリークローゼット」を提案します。その特徴は、4〜5帖ほどのスペースに、家族全員の衣類を収納できるスペース、帰宅時に濡れた服や再度着るコートなどの一時置きができる「仮置きスペース」、翌日外出する際に身に着ける服や携帯品を配置できる「コーディネートウォール」を一ケ所にまとめ、管理しやすくしていることです。

【プラン例】

(画像はウェブサイトhttp://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/にてダウンロードできます。)

以上


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