切妻の外観と8層の空間を持つ3階建て都市型住宅
「HEBEL HAUS CUT&GABLE」発売
〜進化した重鉄3階制震「フレックス」のコンセプトモデル商品第1弾〜

2014年8月18日
旭化成ホームズ株式会社

「HEBEL HAUS CUT&GABLE」プロトタイプモデル外観
「HEBEL HAUS CUT&GABLE」プロトタイプモデル外観

 旭化成ホームズ株式会社(本社:東京都 新宿区、代表取締役社長:池田 英輔)は、重量鉄骨3階建て住宅に切妻形状を導入した、従来にない印象的な外観と変化に富んだ内部空間を実現した新商品「HEBEL HAUS CUT&GABLE(ヘーベルハウス カットアンドゲーブル)」を本年8月23日より発売しますのでお知らせいたします。

 当社では、昨年11月の2階建て商品「NEXT HEBEL HAUS」発売に続き、本年5月には重量鉄骨システムラーメン構造3階建て商品「ヘーベルハウス フレックス」に独自の制震装置「サイレス(SeiRReS)」を標準採用して3階建て商品を制震化、空間自由度も拡充した「NEXT HEBEL HAUS FREX」へと進化させました。更に今回、そのコンセプトモデル商品第1弾で外観バリエーションを拡充し、3階建て都市型住宅市場における新たな顧客層の獲得と更なるブランド力強化を目指します。

 新商品の特徴は、従来の陸屋根の箱型を基調としてきた3階建て住宅に急勾配の切妻形状を導入し、外観デザインのバリエーションを拡充したことです。特に、「ゲーブルウォール」と名付けた切妻の外壁面ではヘーベルの質感を強調し、更に新開発の高級塗装「深岩(ふかいわ)」を採用することで、従来の3階建て商品には見られない美しい切妻形状の「家形」の外観を実現しました。

 また、切妻の導入による外観の拡充とともに、内部の空間構成力を強化しました。勾配天井の吹抜けやロフトの設置、更に部分的な床下げ仕様の組み合わせにより、多彩な天井の高さや屋上を含め8層の床レベルを持つ空間構成が可能となりました。建物の高さに制限のある都市型住宅においても、床レベルの工夫などにより適切に空間や高さを配分することで、開放感やこもり感など多様な空間を創出し、心地よい住まいを実現することができます。

(画像はウェブサイトhttp://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/にてダウンロードできます。)

1.背景

 当社では1981年に業界に先駆けて3階建て商品を発売して以来、外壁・床・屋根にALCコンクリート「ヘーベル」を使用する耐震性・耐火性に優れた独自の「重量鉄骨システムラーメン構造」を軸に、都市部を中心とする3階建て市場をけん引してきました。現在も3階建て住宅は当社の主力商品であり、積極的な商品展開を続けています。

 一方、消費税増税後の市場環境の変化に対応した中長期的な受注拡大を見据えた展開として、既存商品の耐震性やプラン自由度を一層高める研究・開発を行い「NEXT HEBEL HAUS」シリーズの発売を開始しました。まず、昨年11月には2階建て商品の強化を図り、1階と2階をつなぐ中間層「クロスフロア」を用いたキュービックモデルの2階建て4層商品「STEP BOX(ステップボックス)」を発売、今年1月には寄棟屋根商品にも勾配天井をロフトとして利用できる2階建て5層商品「GRANDESTA(グランディスタ)」を発売し、天井や床の高さに多様な変化をつけて住空間を多層に交差させる「X-SHIFT(クロスシフトプランニング)」を採用した外観と内部空間の強化を図ってまいりました。

 今年度は「NEXT HEBEL HAUS」への第2弾の取り組みとして3階建ての商品強化を図っており、本年5月には震動の吸収性に優れたオイルダンパーを組み込んだ独自の制震装置「サイレス(SeiRReS)」を開発して重量鉄骨商品に標準採用し、3階建て商品の制震化を実現しました。今回の新商品は、従来の重量鉄骨3階建てのフレックスシリーズに切妻形状の躯体システムを導入し外観バリエーションを拡充するとともに、3階建てにも「X-SHIFT(クロスシフトプランニング)」を取り入れることで、3階建てならではの空間構成の自由度向上を図り、より幅広い顧客層に向けた販売の強化を目指しています。

「NEXT HEBEL HAUS」への進化の進捗状況

  2階建て住宅の強化(軽量鉄骨) 3階建て住宅の強化(重量鉄骨)
構造の強化 2013年11月 従来の制震構造を強化した「ハイパワード制震ALC構造」に進化 2014年5月 重量鉄骨システムラーメン構造に制震装置「SaiRReS」を標準採用(制震化)
空間自由度を高めた新商品
(X-SHIFTプランニング導入)
2013年11月「STEP BOX」
(キュービックモデル)
2014年8月「CUT&GABLE」
(切妻屋根の「家形」外観モデル)
2014年1月「GRANDESTA」
(寄棟屋根モデル)

2.商品の特徴

(1)新たな外観の提案(フォルムを構成する新アイテムと外装の開発)

 従来の3階建て商品にはなかった独特な急勾配の切妻(ゲーブル)形状を導入したことで、これまでにない新たな美しい外観フォルムを実現しています。

ゲーブルウォール
ゲーブルウォール

ゲーブルテラス
ゲーブルテラス

① 切妻面の外壁「ゲーブルウォール」の開発

 新たに開発された大きな三角形のシルエットを構成する切妻の外壁面「ゲーブルウォール」により、ALCコンクリート「ヘーベル」の質感を活かしながらこれまでにない外観を形成します。切妻による大きな三角形の「家形」シルエットの奥に四角形の箱型形状の陸屋根3階を組み合わせることで従来にない外観表現が可能となり、都市の佇まいの中に重厚感と美しさを感じさせる印象的なフォルムを実現しています。

② 3階テラス「ゲーブルテラス」の提案

 ゲーブルウォールを袖壁とするアルコーブ状に設けた3階のテラス「ゲーブルテラス」は、外壁ヘーベルに囲まれたこもり感のある落ち着きとともに、青空につながる開放感を感じさせるプライベート空間となります。

③ 新外壁色「深岩(ふかいわ)」の導入


白系の高級塗装「深岩」

 ゲーブルウォールの印象的な外観を引き立てるために、「大谷石」をモチーフとした重厚感のある石材調の外壁吹付色「深岩」を新たに採用しました。標準吹付けより高価格シリーズとして導入し、都市の街並みに映える邸宅の外観フォルムに相応しい重厚感と高級感を演出します。

(2)新たな内部空間の提案(3階建て8層空間の実現と切妻内部の魅力を引き出す3階「ゲーブル空間」)

 昨年2階建て商品で取り入れた、多様な床・天井の高さを組み合わせて空間を構成し、それらの空間を仕切らず斜めに(クロス)つなぐ「X-SHIFTプランニング」手法を、今回重量鉄骨3階建てにも導入しました。高さ制限が多い都市の住まいにおいて、限られた建物高さの中で最大の空間を確保しつつ、部分的に床を上下移動させることで、無駄のない空間や高さの配分をします。重量鉄骨が実現する無柱空間の横の開放感に加えて、40cmの床下げ設計(ダウンフロア)を積極的に取り入れることで、屋上を含めて8層まで可能な床レベルや天井の高さの多彩な変化の中で「低さ」「狭さ」「暗さ」などが「空間の豊かさ」となるような心理的効果を生み出します。

 特に3階切妻内部の「ゲーブル空間」は、勾配天井の頂点が通常の(陸屋根の)天井より高く、これまでにない広く開放的な空間が広がり、勾配天井を持った独特な空間が居心地のよさをもたらします。勾配面にはトップライトが設置できますが、室内に向けてラッパ状に開いた形状の窓枠を採用することで、切妻内部が明るく開放的な空間となるように演出しています。

① 3階切妻内部に設ける床下げ「ゲーブルピット」の開発

 勾配壁面に沿って設ける40cmの床下げ仕様「ゲーブルピット」を開発しました。開放的な3階空間の中にも穴蔵のようなこもり感と空間の面白さを実現しています。秘密基地のような居場所を持つこともでき、家族が大空間でつながりながらも、個人がそれぞれ心地よい場所で自由に過ごすことができるよう多彩な空間構成を可能としています。

② 3階の上のプラスアルファ空間「ゲーブルロフト」の開発

 切妻の頂点部分をロフトとして利用する「ゲーブルロフト」。3階の上に更にもう1層のプラスアルファ空間を設けることができます。

3.商品概要

(1)構造   重量鉄骨システムラーメン構造(制震構造)
(2)販売地域   関東、東海、関西、山陽一部、九州北部
(3)販売目標   年間150棟
(4)発売日   2014年8月23日
(5)展示場   TVKハウジングたまプラーザ展示場(神奈川県横浜市青葉区新石川3-15)

HEBEL HAUS CUT&GABLEプロトタイプ概要

<プロトプラン平面図>

<たまプラーザ展示場写真>

■新商品の利点をフルスペックで活用し、インテリアにもこだわった邸宅モデル

1階ラウンジ。広がりと落ち着きを演出。
1階ラウンジ。広がりと落ち着きを演出。

1階書斎。洞窟のようなこもり感が漂う
1階書斎。洞窟のようなこもり感が漂う

2階リビング。フロア全体を見渡してくつろぐ。
2階リビング。フロア全体を見渡してくつろぐ。

3階ゲーブル空間。勾配天井へと続く一体空間。
3階ゲーブル空間。勾配天井へと続く一体空間。

以上


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