高輝度深紫外LED初期量産ライン生産開始と
分析・計測機器向け製品「Optan」の販売開始について

2014年11月18日
旭化成株式会社

 旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:浅野 敏雄)のグループ会社であるCrystal IS, Inc.(本社:米国ニューヨーク州 CEO:Larry Felton、以下:「Crystal IS社」)は、富士支社内の高輝度深紫外LED初期量産ラインで生産を開始し、水質の検査や管理などに用いられる分析・計測機器向けの深紫外LED「Optan」を発売しましたので、お知らせいたします。

 Crystal IS社では、窒化アルミニウム(AlN)の単結晶基板上に薄膜を形成した構造の深紫外(250〜280nm)LEDの製品化を進めています。原料の結晶から製造しており、同社の深紫外LEDは、長寿命かつ世界トップクラスの高い発光出力を有しています。このたび、富士支社内に初期量産ラインが完工し、本格的な製品販売を開始しました。

 同社では、分析・測定機器向けの「Optan」に加えて、水や空気の殺菌等に効果のある製品開発も進めています。紫外線殺菌は、幅広い分野で使用されていますが、これまでは水銀ランプやキセノンランプ等が用いられていました。これに対し、同社が開発した深紫外LEDは、水銀を使わずに、殺菌に最も効果的な260nm周辺の波長を発光できます。しかも薬品を使わず、環境にやさしい殺菌が手軽にできるため、今後、飲料水や食品、空気など幅広い分野で使用されていくことが期待されています。

 今後も、深紫外LEDの特長を生かした新しい市場開拓、最先端の技術開発、生産体制の強化を行い、深紫外LED事業の拡大を図ってまいります。

【「Optan」概要】

品名 「Optan」分析・測定機器向け深紫外LED
製品特長 1.AlNの単結晶基板上に薄膜を形成
2.発光出力;0.5〜4mW@100mAと高輝度な発光を実現
3.高信頼性、長寿命
4.発光波長;250~280nm
5.パッケージ形状;TO-39
6.発光角度;15°

深紫外LED製品「Optan」
深紫外LED製品「Optan」

深紫外LEDの初期量産ライン
深紫外LEDの初期量産ライン

【Crystal IS社の概要】

設立 1997年 Rensselaer Polytechnic Instituteからのスピンオフ
所在地 米国ニューヨーク州
CEO Larry Felton
事業内容 AlN基板を用いたUV-LEDの開発、製造・販売

・Crystal IS社のウェブサイト www.cisuvc.com

以上


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