着用型自動除細動器「LifeVest」のサービス提供開始について

2014年4月9日
旭化成株式会社
旭化成ゾールメディカル株式会社

 旭化成グループで、日本国内での救命救急医療事業を手掛ける旭化成ゾールメディカル株式会社(本社:東京都港区、社長:坂野 誠治、以下「AZM」)は、着用型自動除細動器「LifeVest」について、本年4月15日よりサービス提供を開始しますのでお知らせいたします。

1.使用目的

 日本では年間約6万人が心臓突然死により亡くなっており、この中には予め心臓突然死を起こすリスクを持っている人がいることが知られています。「LifeVest」は、このようなリスクをもった患者さんが常時(入浴時等除く)着用することにより、心臓の状態を連続して監視し、心臓突然死につながる不整脈(心室細動または心室頻拍)が起こった際に自動で除細動治療を行う、日本で初めての着用型の自動除細動器です。

2.特徴

 患者さんが着用するベストには、心電図を測定する電極と除細動用の電極が取り付けられており、自動で不整脈検出・除細動を行うため、目撃者や介助者を必要とせずに早いタイミングでの除細動を行うことができる仕組みになっています。また、着用型であるため使用の開始・終了が容易であり、心臓突然死のリスクが高い一定期間に限って使用する等、患者さんの状況に応じて使用できるのが特徴です。

3.サービス

 「LifeVest」は、患者さんごとにAZMから医療機関に貸し出すレンタル方式を採用しており、患者さんは医師の処方に基づき医療機関から本品を借り、病院または在宅にて使用します。またAZMは、製品の使い方に関するトレーニング、機器の調整・修理、患者データマネジメントシステムの提供などを含めたトータルサポートを医療機関へ提供します。

 着用型自動除細動器の導入により、日本における除細動治療に新たな選択肢を増やし、より多くの患者さんのいのちとくらしに貢献することを目指します。

販売名 着用型自動除細動器 LifeVest
承認番号 22500BZI00017000
一般的名称 着用型自動除細動器
外国特例承認取得者 ゾール・ライフコア コーポレーション(米国)
選任製造販売業者 旭化成ゾールメディカル株式会社
保険適用 あり(心臓ペースメーカー指導管理料、植込型除細動器移行期加算として算定可能)

「LifeVest」着用イメージ
「LifeVest」着用イメージ

<旭化成ゾールメディカル株式会社(AZM)について>

 AZMは、欧米を中心に救命救急医療事業を展開するZOLL Medical Corporation(本社:米国マサチューセッツ州、CEO:Richard A. Packer、以下「ゾール・メディカル」)の日本での事業の拡大のために2012年8月に設立され、ゾール・メディカルの各種製品の販売を行っています。

 今後もAZMでは、日本における救命救急治療への貢献を目指した取り組みを拡大させるとともに、旭化成グループの医薬・医療事業とのシナジーを追求していきます。

以上


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