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旭化成株式会社(当社)は、2017年11月3日、中国インターナショナルファッションウィーク委員会と共同で、中国インターナショナルファッションウィーク(北京コレクション)※1において『旭化成・中国未来の星デザインイノベーション大賞』の授賞式およびファッションショーを開催いたしました。
第1回『旭化成・中国未来の星デザインイノベーション大賞』は、季飛岳氏、劉鳳氏、万寧氏の3名が受賞し、北京飯店において、大賞授賞式と受賞者3名による「2018春夏ベンベルグコレクション」を開催いたしました。
今回のテーマは星作(FUTURE STAR)。当社の「ベンベルグ」をふんだんに使用したコレクションが披露され、会場に詰め掛けた約800名の観客を魅了しました。
受賞学生、劉鳳氏のウィメンズファッション、デザインテーマ「DISCOVERY」が最初に登場。劉鳳氏のウィメンズファッション作品は中国の古代シルクロードからそのインスピレーションを得ています。シルクロードから出発し、文化が交わり、融合して発展する過程をたどり、シンプルで心地よい生地のテクスチャーから航海、探検の精神を象徴するクラシカルなストライプ・チェック柄へと、文化の融合が新しい発展のプロセスを生み出して行くことが物語られています。人間の文明に対する摸索のプロセスを、ファッションの輪郭、色、生地に溶けこませると同時に、現代のファッション文化の要素を加えています。
続いて登場したのが季飛岳氏のメンズファッション。デザインテーマは「ゲリラ・ガーデナー」。白と黒のメインカラーとビビッドなグリーンを見事に組み合わせ、手作業のビーディングで巧みにアクセントを加えて、男性が生まれながらに持つ特質を完璧に引き出しています。自由や心地よさへの回帰にポイントを置き、現代の生活、ゲリラ的意識をエコへの想いと結び付けており、良質な生活環境、自然な心持を追い求める現代人にマッチし、至る所に生命の本質的気高さが垣間見えました。
最後に登場したのが万寧氏のウィメンズファッション。デザインテーマは「潤色」。作品は、旭化成のベンベルグ」のストライプを都市に連なるビル群とし、優雅な色彩の中に様々な拡張形式の相互融合が摸索されています。「ストライプ」と「ベンベルグ」が、人の心を動かすロマンチックな情感を織りなします。柔らかく、なめらかで優雅な質感が、都市の発展がもたらす変化の先を体現し、サステナブルな発展を目指すことが未来の都市のためにどのような意味を持つのかを訴えています。
肌ざわりや肌にぴったりと触れるフィット感がもたらすソフトさ、滑らかさも、制作の過程で感じる「ベンベルグ」の優れた質感も、的確に表現されています。
3名の受賞学生の共同作品発表の後、旭化成株式会社の工藤幸四郎上席執行役員・繊維事業本部部長、張慶輝中国ファッションデザイナー協会会長・中国国際ファッションウィーク組織委員会委員長がそれぞれステージにあがり、受賞した学生季飛岳氏、万寧氏、劉鳳氏にお祝いの言葉をかけるとともにトロフィーと賞状を手渡しました。
当社は、受賞学生に対し「ベンベルグ」の生地を提供し、日本での研修の場を設けるなどさまざまな支援をし、未来のファッション人材の養成に寄与するとともに、モノづくりの側面から中国ファッション業界に長期的な貢献を果たすことを目指しています。