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繊維・アパレル産業に携わる人材の発掘と育成、産地が抱える課題の明確化やプロジェクト支援など、繊維産業の活性化に向けて様々な取り組みを行なっている「産地の学校」。旭化成は、主宰を務める株式会社 糸編・代表の宮浦晋哉さんの活動に感銘を受け、2017年に産地の学校と共同で産学連携プロジェクト<ベンベルグ>ラボを立ち上げました。
産地の学校×旭化成による産学連携プロジェクト<ベンベルグ>ラボ第2期が開講しました。今期は、服飾専門学校生や大学生など次世代の繊維産業を担う14名の学生が参加。11月の最終プレゼンテーション(ラボで得た学びの報告会)まで全10講にわたり、講義や繊維産地への工場視察を通して<ベンベルグ>の魅力を学びます。
1回目の講義テーマは「オリエンテーション自己紹介、繊維の基礎知識、日本の産地説明」です。ラボ主宰の株式会社 糸編・代表の宮浦晋哉さん、産地の学校事務局の末安さん、ラボOBで1期生の板倉さんの挨拶から講義はスタートしました。「繊維素材を自ら学びたいというモチベーションの高い人たちが集まるポジティブな場はなかなかありません。ここでこうして出会えたことに価値があると信じています」。と宮浦さん。
各産地の説明に入る前に、宮浦さんから、アパレル業界の川上から川下を図でわかりやすく解説していただきました。日本の繊維産業はその多くが分業制で工程も多岐にわたるため、すぐに全てを理解するのは難しいことです。まずは<ベンベルグ>ラボで視察をおこなう各工場が一連の流れのなかでどの位置にあり、なにを生産しているのかを感覚的に理解していきましょうと宮浦さん。
続いて繊維産地の説明では、「尾州」「遠州」「播州」「米沢」「桐生」の産地の特長を始め、日本の各産地の地域性と得意な繊維を紹介。講師の言葉が一方通行にならないように、常にスマホで気になることを検索してもらいながら質疑応答を行いました。これは、ただ教わっているという受け身の姿勢ではなく、自ら学びの動機をみつけて興味の幅を広げてもらいたいというラボの新たな試みによるもの。自主性を尊重する<ベンベルグ>ラボの目指す講義のあり方が垣間みられたシーンとなりました。
休憩を挟んで後半はラボメンバーによる自己紹介です。デザイナーやパタンナー志望を始め、アパレル業界の生産背景に興味がある人、サステナブルな素材について学びたい人など興味の方向性も様々。一期に負けず劣らずの個性豊かなメンバーが揃い、今後の展開がますます楽しみになるばかりです。
志が似た者同士は打ち解け合うのも早いもの。そのあとに行われた親睦会ではアットホームな雰囲気のなか、当社関係者を含め事務局とラボメンバーが入り混じり、尽きることのない繊維トークに花を咲かせていました。
初回の講義を終え、受講生や関係者の方々に感想をうかがいました。
※ベンベルグ®は旭化成の再生セルロース繊維・キュプラのブランドです。