注文住宅の相場をエリア別・坪数別で紹介!土地あり・なしでいくら変わるかも解説

家づくり基礎知識

「注文住宅を建てたいけど、相場っていくらぐらい?」
「郊外に注文住宅を建てるなら、どれくらい費用が必要?」

はじめての家づくりで、費用面で不安に思う方は多いでしょう。

本記事では、注文住宅の相場をエリア別・坪数別に解説します。土地の有無でいくら変わるかや建物本体の値段相場、費用の内訳も解説するので、はじめての家づくりの参考にしてください。

この記事でわかること

  • 注文住宅のエリア別相場
  • 注文住宅の坪数別相場
  • 注文住宅の費用の内訳

注文住宅にかかる費用を知りたい方は、ぜひヘーベルハウスの情報ナレッジサイト「THINK HAUS」をご利用ください。

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index
  1. 注文住宅の費用相場は土地ありか土地なしかで大きく異なる
    1. 土地ありで注文住宅を建てる場合
    2. 土地なしで注文住宅を建てる場合
  1. 【エリア別】注文住宅の費用相場
  1. 【坪数別】注文住宅の費用相場
  1. 注文住宅にかかる価格の内訳
    1. 土地の購入費
    2. 建物代
    3. 建築費
    4. 付帯工事費用・諸費用
  1. 注文住宅の費用を節約するポイント
    1. 住宅で譲れない条件を見極める
    2. 外観や間取りをなるべくシンプルにする
    3. 水回りの設備をワンフロアに集約する
    4. 価格だけでなくライフサイクルコストも意識する
  1. 注文住宅の相場を知って予算に合った家づくりをしよう

注文住宅の費用相場は土地ありか土地なしかで大きく異なる

注文住宅の費用相場は、以下の2つのパターンで大きく異なります。

  1. 土地ありで注文住宅を建てる場合
  2. 土地なしで注文住宅を建てる場合

住宅金融支援機構の「2023年度フラット35利用者調査」を参考に、土地の有無による費用の違いを紹介します。

参照:住宅金融支援機構「2023年度フラット35利用者調査

1. 土地ありで注文住宅を建てる場合

住宅金融支援機構の調査によると、土地あり(土地保有の状態)で注文住宅を建てる場合の費用相場は、全国平均で約3,863万円です。

すでに保有している土地がある場合は、資金のほとんどを建築費に充てられます。ただし、前年平均額の3,717万円より146万円ほど高いことから、注文住宅の建物代・建築費はここ数年で急激に上昇しているといえます。

また、既存の土地でも地盤が弱い場合は、改良工事を行うための費用も必要になることに注意が必要です。

参照:住宅金融支援機構「2023年度フラット35利用者調査

2. 土地なしで注文住宅を建てる場合の費用相場

土地なし(保有している土地がない状態)で注文住宅を建てる費用相場は、平均約4,903万円です。前年平均額の4,694万円に比べて約209万円増えており、土地価格も上昇傾向にあることがわかります。

なお、土地の購入費単体の平均額は約1,500万円です。土地の購入費が住宅取得の資金に占める割合は高いため、建物自体にかける費用とのバランスを考慮して資金計画を練りましょう。

参照:住宅金融支援機構「2023年度フラット35利用者調査

また、土地と住宅は同時に検討することがおすすめです。土地と住宅はセットで検討したほうが、土地選びで失敗することが少なく、結果として理想の家づくりができます。

ヘーベルハウスの情報ナレッジサイトでは、土地の購入費も含めた家づくりにかかる費用を解説しています。土地の選定から購入までの流れも解説しているので、はじめての家づくりで注文住宅の予算組みに役立つでしょう。

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さらに、不動産ネットワーク「ACE」では、土地探しに伴う家づくりのコンサルティングを行っています。土地と建物をセットで考えて希望に合った提案をするため、土地の相談だけでなく、住まいのトータルコーディネートが可能です。

土地からの注文住宅の建築を検討している方や、土地付きの注文住宅の費用を詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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【エリア別】注文住宅の費用相場

エリアごとの注文住宅にかかる費用の相場は、以下の通りです。

エリア 保有の土地がある場合 保有の土地がない場合 土地購入費
全国 3,863万円 4,903万円 1,498万円
首都圏 4,195万円 5,680万円 2,277万円
近畿圏 4,142万円 5,265万円 1,851万円
東海圏 3,897万円 4,811万円 1,319万円
その他地域 3,625万円 4,299万円 915万円

参照:住宅金融支援機構「2023年フラット35利用者調査

首都圏、近畿圏の注文住宅の費用相場は、土地の有無にかかわらず全国平均を上回っています。首都圏に関しては、保有の土地がある場合で4,195万円、ない場合で5,680万円と、全エリアで最も高い結果になりました。

上記のことから、建築需要や人口が多い都市部ほど、建築費や地価が上がり、注文住宅の費用が高額な傾向にあるといえるでしょう。

ただし、地価がそれほど高くないエリアでも、地盤の改良工事などを行った場合、費用が高くなる可能性があることに注意が必要です。

専門家コメント Expert Opinion

地価は、周辺の環境や需要、希少性によっても変わります。たとえば、周辺に商業施設や病院などの環境が整っている場合や、駅から徒歩5分圏内の土地は地価が高いといえるでしょう。また、観光地などのインバウンド需要がある地域も、地価が上昇する傾向にあります。土地の周辺環境と地価は密接な関係にあることを理解して、土地選びをすることが大切です。

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【坪数別】注文住宅の費用相場

坪数別の注文住宅の費用相場は、以下の通りです。

坪数 費用の相場(土地の購入費を除く)
30坪(約99㎡) 3,210万円
35坪(約115.5㎡) 3,745万円
40坪(約132㎡) 4,280万円
450坪(約165㎡) 5,350万円

※1坪=3.3㎡

※住宅金融支援機構「2023年フラット35利用者調査」の注文住宅(土地購入を含まない)の全国平均費用額3,863万円を住宅面積の全国平均値36坪(119.5㎡)で割り、坪単価100.7万円として計算

土地から注文住宅を建てる場合は、上記に土地の購入費を加算した金額が目安です。

ただし、坪単価は、住宅を建てるエリアや建物の構造・性能、工法、建材の種類によって異なります。一概に何坪でいくらとはいえないため、あくまでも一例として参考にしましょう。

専門家コメント Expert Opinion

坪単価は、どこに建築を依頼するかによっても異なります。

依頼先ごとに坪単価の計算方法は異なり、設備や内装費を含めることもあれば、建物単体の金額だけで計算するケースもあるためです。また、建築後の保証やアフターフォローが充実している場合、その費用が坪単価に反映されていることもあります。

初期コストが高い建材でも、耐久性に優れていればメンテナンス費用がかかりにくく、長期的にかかるライフサイクルコストを抑えられます。新築時の坪単価のみで依頼先を決めないように注意しましょう。

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注文住宅にかかる価格の内訳

注文住宅価格には、以下のような費用が含まれています。

  1. 土地の購入費
  2. 建物代
  3. 建築費
  4. 付帯工事費用・諸費用

それぞれの細かい内訳や相場を確認しましょう。

1. 土地の購入費

前述したように、土地を購入して注文住宅を建てる場合は、土地を購入するための費用が必要です。代金の支払いは、引き渡し時に行うことが基本ですが、売買契約の際に手付金を現金で支払わなければならない点に注意してください。

手付金の相場は、土地価格の5~10%です。

また、土地を取得する際は、土地代以外に以下の費用もかかります。

  • 仲介手数料
  • 登記費用
  • 契約書印紙代
  • 固定資産税精算金

2.3. 建物代および建築費

建物代・建築費の内訳は以下の通りです。

  • 基礎や外装、内装などにかかる本体工事費用
  • 住宅設備(キッチン・エアコンなど)でかかる別途工事費用
  • 工事に使う足場などの仮設設備にかかる仮設工事費用

建物代と建築費は、注文住宅にかかる費用の多くの割合を占めます。建材や間取り・デザインにこだわるほど、より多くの費用がかかるでしょう。

依頼先や住宅の構造・工法によっても費用が異なるため、事前に決めた予算内で実現可能なプランを練ることが大切です。

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・家の内装を決める3つのポイントを解説!おしゃれにする方法や事例も紹介 ・注文住宅で人気のキッチンの種類は?7つのおしゃれな事例や決め方のポイントを紹介

4. 付帯工事費用・諸費用

注文住宅の建築には、土地購入費や建築費に加え、以下の付帯工事費用、諸費用もかかります。

  • ガスや水道の引込・配管工事費用
  • 駐車場・庭などの外構でかかる工事費用
  • 地盤改良の工事でかかる費用
  • 不動産取得税、印紙税などの税金
  • 住宅ローンの融資事務手数料、保証料など
  • 火災保険や地震保険などの保険料
  • 地鎮祭費用

工事にかかる費用の目安は、建設費用が全体の70%、付帯工事費用が30%です。のちの支払いで苦労しないよう、上記の費用も踏まえて資金計画を立てましょう。

あわせて引っ越し費用や新居で揃える家具・家電なども検討すると、全体の費用がわかり、予算に合った家づくりがしやすくなります。

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・注文住宅の諸費用はいくら?内訳ごとの相場や抑えるための方法を解説

注文住宅の費用を節約するポイント

注文住宅の費用を節約するポイントは、以下の4つです。

  1. 住宅で譲れない条件を見極める
  2. 外観や間取りをなるべくシンプルにする
  3. 水回りの設備をワンフロアに集約する
  4. 価格だけでなくライフサイクルコストも意識する

住宅の費用は安ければうれしいと思ってしまいがちですが、長期的な目線で考えると損をしてしまうこともありえます。それぞれを参考に住宅プランを検討してください。

1. 住宅で譲れない条件を見極める

注文住宅の費用を抑えるポイントは、住宅で譲れない条件を見極めることです。住宅で譲れない条件は何かを考えることで、本当に必要な機能や設備がわかり、無駄のない家づくりができるでしょう。

たとえば、窓やドアの数を必要最低限にしたり、使用頻度が少ない設備のグレードを下げたりすると、費用を削減できます。ただし、断熱材やセキュリティ設備、耐震設備など、住みやすさや安全性にかかわる部分は、無理にカットしないことが重要です。

住宅でこだわる部分とコストを抑えられる部分を明確にして、後悔のない家づくりを目指しましょう。

2. 外観や間取りをなるべくシンプルにする

外観や間取りをなるべくシンプルにすることも、注文住宅の費用を節約するポイントです。

外観は凹凸を減らすことで、柱や梁などの建材費・建築費を抑えられます。正方形に近い形状なら構造的に安定しており、耐震性の面でも安心です。

最近はキューブ型のおしゃれな注文住宅が増えているため、情報収集をして、好みの外観をチェックしてみるとよいでしょう。

間取りは、間仕切りや壁を少なくすると、壁やドアの費用を削減できます。壁が少ないオープンな間取りは、風通しがよく、家族の様子がわかりやすいメリットがあります。

ただし、間仕切りが少ない分冷暖房効率が落ちやすいため、全部屋の室温を均一にできる全館空調を導入するなどの工夫が必要です。

2階建て以上の注文住宅を建てるなら、1階と2階の床面積が同じ総2階にすると、基礎工事や建材にかかる費用を抑えられます。

なお、ヘーベルハウスの「THINK HAUS」では、実際に注文住宅を建てたオーナーの声や実例を公開しています。質問に答えるだけで理想の間取りがわかるシミュレーターもご用意しているので、設備や間取りを検討しやすくなるでしょう。

マイホームの情報収集をしている方や設備・間取りでお悩みの方は、ぜひご利用ください。

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・家の外観は何で決まる?デザインの種類や実例、決め方のポイントを紹介 ・注文住宅で人気の間取り10選!後悔しない決め方のポイントも紹介

3. 水回りの設備をワンフロアに集約する

キッチンや洗面台、風呂などの水回りの設備は、ワンフロアに集約させることで費用を削減できます。

水回り設備が各階や遠距離に分散すると、その分配管工事が必要になり、費用が膨らむことにつながります。

水回りの設備を集約させると、家事動線も効率的になるためおすすめです。

4. 価格だけでなくライフサイクルコストも意識する

注文住宅を建てる際は、価格だけでなくライフサイクルコストも意識することが重要です。

建築費を抑えようとするあまり、建材や設備のグレードを下げすぎると、かえってメンテナンス費用がかかるおそれがあります。初期費用はかかっても、耐久性・性能に優れた建材・設備を選んだほうが、中長期的に見てコストが安く済む可能性が高いでしょう。

また、価格を無理に抑えた住宅は、資産価値が低く評価されやすく、将来住み替える際に住宅が売れにくいことが懸念されます。売却できたとしても、相場以下の価格になることも多く、新居購入費の資金繰りで苦労するケースも少なくありません。

メンテナンス費用はいくらかかるのか、数年後資産価値はどうなるかなど、将来性も加味して注文住宅を建てることが大切です。

注文住宅の相場を知って予算に合った家づくりをしよう

注文住宅の費用は、建物のみの建築で約3,863万円、土地込みの建築で約4,903万円が相場です。ただし、実際はエリアや構造、工法、建材、建築の依頼先によって異なるため、目安の一つとして考えましょう。

また、注文住宅の費用は年々上昇しており、土地購入費や建築費以外にさまざまな費用がかかります。後から資金繰りや住宅ローンの返済で苦労しないためには、相場を調べると同時に、入念な資金計画と予算管理を行うことが大切です。

その際は、価格だけでなく、将来のメンテナンス費用や資産価値などのライフサイクルコストも意識してください。将来かかるであろうコストも見据えた家づくりをして、長く快適に暮らせるマイホームを手に入れましょう。

はじめての家づくりで注文住宅の費用を詳しく知りたい方は、ぜひヘーベルハウスの情報ナレッジサイトをご利用ください。

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この記事の監修者

ヘーベルハウス編集部

ヘーベルハウスのコラム編集部です。
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