知的不良は「地球にやさしい家」にカッコよく住む

Earth-Friendly Haus 3 CASE STUDY / HEBEL UNDER FLOORING

STUDY

ブラッシュドオークのフローリングが映えるLDKをHM流にアレンジ。

HEBEL HAUS FREX SHINAGAWA SEASIDE MODEL

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ヘイルメリーマガジンが注目するヘーベルハウスの「プレミアムウッド」は、天然無垢の木の温もりをもたらしながらきわめて高い性能を持つ、文字通り機能美に優れた床材である。床材の表面には丁寧に鋸挽きした銘木の芯材を用い、それを硬い広葉樹の下地材に貼り合わせて完成している。100%無垢材となんら変わらない温もりや風合い、感触を実現しつつ、それ以上の耐久性や寸法安定性、さらに(100%無垢材ではかなり難しい)床暖房にも適した機能を有しているのだ。今回われわれが訪れた品川シーサイド展示場FREXモデルの2Fには、広々とした25.7帖のLDKが広がり、プレミアムウッドの「ブラッシュドオーク」という床材が採用されていた。天然木ならではの杢の表情をたたえながら淡く明るい絶妙の色合いを見せる「ブラッシュドオーク」は、プレミアムウッドのなかでも最も手間をかけて完成した床材だそう。その美しいフローリングに合わせ、自然由来の素材(鉄や無垢材)を使用したインダストリアル系のインテリアをヘイルメリー流にアレンジしてみた。家具集団「SQUARE」の手によるオーダー家具と、ヴィンテージの千里眼に定評のある「Sonechika」で厳選したオブジェを持ち込み、男らしい空間を演出したのだ。すると、「プレミアムウッド」のフローリングがにわかに主役の存在感を放ちはじめたのである。

ヘーベルハウス品川シーサイド住宅展示場 FREXモデル
住所:東京都品川区東品川4-4-7
tel.03-5843-4206

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プレミアムウッドの「ブラッシュドオーク」。
オーク材表面の柔らかい部分だけにブラシで細かい傷をつけ、その後白い塗料を塗っては拭き取る作業を繰り返すことで、傷のなかだけに白い塗料を残し、淡く明るい表情を生み出していく。職人の手で丁寧に仕上げられた優しい色合いは、さまざまなテイストのインテリアに合わせやすい。

無垢の味わいと色合いが、足元に品格をもたらす。

HEBEL HAUS GRANDESTA

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上の写真2点は、富士市にある旭化成ホームズ住宅総合技術研究所の敷地内に建つ「グランディスタ」モデルを小野里編集長と訪ねたときのもの。「ウォールナット」のプレミアムウッドを採用したフローリングが室内空間に映え、重厚かつシックな住まいを演出していた。

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大人の品格が漂うシックな樹種「ウォールナット」のプレミアムウッド。
ウォールナットは、世界三大銘木のひとつに数えられ、ルネサンス期のヨーロッパにおいては最高級家具材としても人気を博した。自然が生み出したその高級感あふれる色合いを生かし、床材として使用。所々見られる波打つような縮杢(ちぢみもく)にも深い味わいを感じる。

HEBEL HAUS CUBIC TACHIKAWA MODEL

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「ブラックチェリー」のプレミアムウッドを採用したヘーベルハウス立川展示場CUBICモデルの2F・LDK空間。

立川展示場 CUBIC
住所:東京都立川市泉町935-1 ABCハウジングワールド立川内(NO.22)
tel. 042-521-7802

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「ブラックチェリー」のプレミアムウッド。
ウォールナット同様、古くから高級家具材として利用されている樹種で、その特徴は色合いの経年変化にある。淡い薄桃色からしだいに濃い赤褐色へと変化する様は、ロングライフハウスならではの楽しみでもある。緻密で滑らかな木肌は、磨くだけで美しい光沢を帯び、より風格ある高級感を演出する。

HEBEL HAUS FREX SHINJUKU MODEL

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「オーククリア」のプレミアムウッドを採用したヘーベルハウス ハウジングステージ新宿展示場FREXモデルの1F・ダイニングキッチン空間。

ハウジングステージ新宿 FREX4
住所:東京都新宿区百人町2-2-32
tel.03-6233-8350

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「オーククリア」と名づけられた、厳選されたオーク材を使用したプレミアムウッド。
ブナ科の広葉樹オークは、英国では「キング・オブ・フォレスト」とも呼ばれており、強度と耐久性に優れた木材として建材や家具材以外に古くからウイスキーの熟成樽としても利用されてきた。虎斑(とらふ)という縞模様の杢に自然美を感じる床材だ。

最強の鎧「ヘーベル」は、フローリングも支えている。

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軽量性、高強度、耐火性、耐久性、寸法安定性、遮音性、調湿性、そして断熱性。以上8つの複合性能をもつ建材「ヘーベル」(ALC)。
日本の旭化成が作る「ヘーベル」は、世界中で製造されるALCのなかでも最高品質の精度をもつと言われる。自然由来の素材で作られたこの完全無機質な建材は、壁材としてだけでなく、フローリングを支える見えない箇所にも起用されている。上に掲載したのは、ヘーベルハウスの1階床の層構成の断面写真だ。床材の下には60㎜厚の断熱材が入っており(*床暖房パネル採用の場合は異なります)、さらにその下に100㎜厚の「床ヘーベル」を使用していることがわかる。ヘーベルのもつ「断熱性」は一般的なコンクリートの約10倍の断熱性を誇り、屋外の暑さ・寒さを遮るだけでなく、結露の発生も防ぐ。床の底冷えを和らげるだけでなく、その強度と耐久性によって、ヘーベルは大切な床を守っている。長く愛着を持って住みつづけながらプレミアムフローリングの経年変化を楽しみたい。

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「床ヘーベル」を用いて考案された「剛床システム」も隠れた最強機能だ。

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床を一体化させることで、地震や台風などで横からの強い力が加わった際でも床面の変形を食い止めるヘーベルハウスの「剛床システム」。
床ヘーベル間の「コッター」(部材を連結する接手)が、モルタルで床同士をつなぎ合わせたときの噛み合わせを強め、より堅固な面として一体化させる。さらに鉄筋と剛床金物で鉄骨梁に緊結し、構造体としての強度と剛性を高めている。ヘーベル自体の機能に加え、建物の骨組みを支える箇所にも徹底した安全性や耐久性の追求がなされているのだ。ヘーベルハウスが最強のロングライフハウスと言われる秘密がここにある。

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HailMaryこちらのコラムはHailMary5月号に掲載されています。

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