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入居者ニーズの最新トレンド≪防災・ZEH≫

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2024年11月21日

入居者ニーズの最新トレンド≪防災・ZEH≫

最新の「賃貸契約者動向調査(首都圏版)」(株式会社リクルート SUUMOリサーチセンター)が発表されました。調査によると家賃は2005年度以降最高額で、賃貸市場は活況を呈しています。魅力を感じるコンセプト賃貸住宅のランキングから注目の「防災賃貸住宅」と「ZEH(ゼッチ)賃貸住宅」について紹介します。

「防災賃貸住宅」は3年連続で1位

「賃貸契約者動向調査(首都圏版)」の"魅力を感じるコンセプト賃貸住宅"では、「防災賃貸住宅」が3年連続の1位となりました。近年は、地震や水害の自然災害が多発しています。人々の防災に対する意識が高まるのも当然です。

■魅力を感じるコンセプト賃貸住宅

現在、賃貸借契約の際にハザードマップを提示することは重要事項説明の一つとして義務化されていますが、物件探しの際に自分でハザードマップを調べた人は43.4%もいます。
かつては、賃貸住宅では防災を意識する人は少ないイメージでしたが、今は賃貸住宅でも防災のニーズが高まっていることが分かります。

■部屋探しの際、自分でハザードマップを見た・調べた

魅力を感じるコンセプト賃貸住宅は、3年連続で「防災賃貸住宅」が1位。入居者の防災意識が高まっている。

自助、共助を促す設備で賃貸住宅の防災力を高める

調査結果からも入居者の防災ニーズが賃貸住宅でも高まっていることが分かりますが、防災力の高い賃貸住宅とはどのようなものでしょうか。先の調査では、防災賃貸住宅を「備蓄倉庫・蓄電池などの災害対応力の充実など」としています。
昨今、耐震・耐火性能の高い建物については、災害時は「在宅避難」が優先されます。ただ、ライフラインが途絶えることも想定しておかなければなりません。それでも在宅避難を可能にする賃貸住宅である必要があります。

例えば、『ヘーベルメゾン防災パッケージ』は、賃貸住宅で「自助」「共助」を促す設備や機器を備えています。特長は共用部に設けた「防災ステーション」。太陽光発電と蓄電池により、停電時でも使える非常用コンセントを設置しています。停電時には入居者がゆずり合いながら、スマートフォンの充電や、テレビ・ラジオからの情報収集、電気ポットによるお湯の確保などができ、まさに「共助」の場となります。
また住戸内にはローリングストックを促すパントリーや、壁面には家具固定用の下地補強を設置し、「家具固定OK」のプレート表示をするなど、「自助」の防災力を高めています。

●「共助」を促す防災設備

■防災ステーションのイメージ

●「自助」を促す防災設備

集中収納/パントリー/家具固定のプレート
 
ヘーベルメゾン防災パッケージについては、バックナンバー「防災力で賃貸住宅の付加価値を高める」でも紹介しています。

「自助」「共助」を促す設備や機器を備えることで、賃貸住宅の防災力を高めることができる。

賃貸住宅でもコミュニティが防災力を高める

また、地域のコミュニティが防災力を高めることが、これまでの災害の教訓として知られています。賃貸住宅でコミュニティは考えにくいかもしれませんが、近年ではコミュニティのある賃貸住宅が人気です。
例えば、ペット共生型賃貸住宅、子育て共感賃貸住宅、女性専用のあんしん共有賃貸住宅、そして、元気なシニア向け賃貸住宅です。これらは、「共通の価値観」を持つ入居者が集まっているため、ゆるやかなコミュニティがあり、災害時にはお互い助け合うという共通認識も持っています。コミュニティが防災力を高めているのです。

●防災力を高める「コミュニティ賃貸住宅」

■防災力を高める「コミュニティ賃貸住宅」

コミュニティ賃貸住宅については、コチラで詳しく解説しています。

コミュニティをコンセプトにした賃貸住宅では、お互いを助け合うという共通認識があり、防災力を高める。

「ZEH賃貸住宅」の約7割が家賃アップを許容

"魅力を感じるコンセプト賃貸住宅"のランキングで、もう一つ注目したいのが、「ZEH賃貸住宅」です。昨年の4位から3位に浮上しました。
「ZEH」とは高断熱・省エネ・創エネによって、1年間で消費する住宅のエネルギー量が正味(ネット)でおおむねゼロ以下となる住宅のことです。数年前から電気料金の値上がりが社会問題になっており、防災同様、入居者の意識が高まっていることの表れです。

「ZEH賃貸住宅」に魅力を感じる人に、一般的な賃貸住宅に比べて、どのくらいの家賃の高さまでなら「ZEH賃貸住宅」を選びたいかとの質問に、69.1%の人が家賃アップを許容できると答えています。具体的には「+5%まで」が最も高く37.5%いました。
また、「ZEH賃貸住宅」の魅力としては、「光熱費を抑えることができる」が66.4%と最も高く、経済的メリットを感じる人が多くなっています。

■「ZEH賃貸住宅」の家賃アップ許容率(「ZEH賃貸住宅」に魅力を感じる者/単一回答)

相次ぐ電気料金の値上げもあり、経済メリットを感じる「ZEH賃貸住宅」のニーズが高まっている。

「ZEH賃貸住宅」「防災賃貸住宅」と相性が良いペット共生型賃貸住宅

今年の夏は記録的な暑さでした。この異常気象もZEH賃貸住宅が求められる理由の一つです。特に、ペットを飼育している方は、外出時でもペットが留守番していると一日中、冷暖房をつけています。当然、その分の光熱費が大きな負担となるため、経済的メリットが魅力のZEH賃貸住宅は、ペット共生型賃貸住宅と相性が良いといえるでしょう。

●ペット共生型賃貸住宅の入居者のライフスタイル

ペット共生型賃貸住宅の入居者のライフスタイル

また、ペット共生型賃貸住宅は、「防災賃貸住宅」ともニーズが合致しています。例えば災害時、ペットのいる方は避難所に行きづらく、「防災ステーション」のような防災設備があれば、停電時でも非常用電源が利用できるため、在宅避難の負担が軽減されます。
さらにペット共生型賃貸住宅「+わん+にゃん」の場合、ゆるやかなコミュニティがあり、先に述べた防災力の強化にもつながり、入居者の大きな安心となっています。

■各戸につながる太陽光発電のしくみ

「ZEH賃貸住宅」と「防災賃貸住宅」の機能は、特にペット共生型賃貸住宅の入居者にニーズが高く、高付加価値を生む。

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