梅の保存

梅は出回り期間が短く、また梅の木がある家では一度に採れるので、「梅しごと」と呼ばれる加工食作りの時期は、なんとなく気ぜわしいもの。そんなときは梅を冷凍保存しましょう。加工の時間を先送りにできるので、気持ちにゆとりが生まれ、新たな使い道のアイデアがわくかもしれません。
冷凍保存の方法
青梅でも、熟した梅でも冷凍保存可能です。
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梅はその熟度によって水につける時間を調節し、アクを抜く。
(青梅ならばひと晩程度が目安。完熟した梅はアク抜きは必要ありません。) -
竹串などでなり口をとり、水けをしっかりとふき取る。
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「ジップロック®フリーザーバッグ」に入れ、なるべく空気を抜いてジッパーを閉め、冷凍保存。
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使うときは
凍ったまま使います。例えば、梅干しにする場合は塩を、梅シロップにする場合なら砂糖を、凍った梅にまぶし、そのままエキスが出るまでおきます。冷凍した梅を使うと、梅エキスの抽出が非常に早く、生の梅で作るよりも発酵しにくいので、作業が楽になります。
他にも、梅酒、梅ジャム、梅みそ、青梅のシロップ煮なども、冷凍した梅で作ることができます。
ただし、かたい青梅を冷凍しても、解凍すると実がやわらかくなるため、「カリカリ梅干し」のようなカリカリとした食感の保存食は作れません。
また、魚(イワシやアジなど)や肉(鶏手羽、豚かたまり肉など)の梅煮を作るときは、凍ったまま入れて一緒に煮ます。さっぱりとした味に仕上がり、おすすめです。