サランラップ®の豆知識

サランラップ®ができるまで

サランラップ®製造工程動画

サランラップ®の歴史

HISTORY OF SARANWRAP

発売から60周年。
これまでのサランラップ®の歩みを
パッケージの進化とともに振り返ります。

20世紀初頭(1900年代)

サランラップ®はいきなり誕生した商品ではありません。
20世紀初頭世界初の合成樹脂ベークライトが誕生しますが、
以来アメリカでは合成樹脂の研究を熱心に進めていました。
その研究の成果が(ポリ塩化ビニリデン)という形で実を結び、
この合成樹脂をアメリカは戦争に活用しました。
この合成樹脂は、太平洋戦線で兵士を悩ませた蚊から身を守るための蚊帳、
ジャングルを行進する兵士を水虫から守る靴の中敷き、
銃や弾丸を湿気から守るための包装フィルムなどが、主な用途だったそうです。

20世紀初頭(1900年代)

1940年代

戦争が終わり、フィルムに様々な改良が
なされましたが、
ナチュラルチーズを包装する
以外に用途が見つかりませんでした。

1940年代

1940年代後半

1940年代後半

ある日、フィルム製造メーカーの職長を務めていたラドウィック、アイアンズの二人は、妻を伴って近所の人々とピクニックに出かけました。ラドウィックの奥さんは、たまたま夫が会社で作っていたフィルムにレタスを包んで持っていきました。
すると「このラップとてもきれい。どこで手に入れたの?」
「私も欲しい。どこで売っているの?」と大変な評判になってしまいました。
そこでラドウィック、アイアンズの二人は驚き、早速翌日上司に報告し、クリング・ラップ・カンパニーを設立して開発に着手し、ダウケミカル社から取り寄せた樹脂のロールを紙管に巻き付けて箱詰めし、サランラップ第1号が完成したという訳です。完成すると近郊の都市でも試験的に販売され、結果は上々でした。名前もラドウィック、アイアンズの二人の妻サラ(Sarah)とアン(Ann)にちなんで「サランラップ®」と決定されました。

1952年(昭和27年)

発売から2年後、ダウケミカル社が生産を担当し、
サランラップ®は全米に進出することになります。

1952年(昭和27年)

日本では、旭化成とダウケミカル社との提携により、
折半出資企業「旭ダウ(株)」が設立されました。

1952年(昭和27年)

1960年(昭和35年代)

サランラップ®を発売開始いたしました。
認知を高めるために、広告宣伝で用途の説明や使い方の啓蒙をすることからスタートしました。
特に当時台頭してきたスーパーへ積極的に売り込んだのです。
しかし、日本での発売当初は、売れ行きが伸び悩んでいました。
冷蔵庫が普及し、レンジなどの台所製品も普及していたアメリカと違い、
日本では、発売当初、何に使う物かほとんどの主婦はわからなかったといいます。
当時の日本の冷蔵庫普及率は10%でした。

1960年(昭和35年代)

発売当初のサランラップ®の価格は次のとおりです。

7m巻(一般用) 100円
20m巻(徳用) 190円
ちなみに物価紹介では、当時の100円は今の1,000円より値打ちがあったそうです。

当時の物価を見る
新卒初任月給(全国平均)
  • 大卒:13,030円
  • 高卒:7,740円
  • 中卒:5,760円
当時の主な物価
  • 郵便葉書:5円
  • 封書:10円
  • 理髪料(最低料金):160円
  • かけそば:30円
  • かけうどん:30円
  • ラーメン:35円
  • コーヒー:50円
  • カレーライス:50〜100円

1965年後半〜(昭和40年代) 1965年後半〜(昭和40年代)

冷蔵庫の普及率が50%近くなったころから、サランラップ®の価値が評価されはじめるようになりました。

普及率50%↑

1966年

パッケージリニューアル
2代目

1966年

その後約50年続く黄色をベースとした
デザインに
リニューアル
7m巻きから10m巻きに

普及率50%↑ ニオイ移りしない 水分を逃さない

1970年

サランラップ®
ミニ(22cm幅)発売

1970年

1975年後半〜(昭和50年代) 1975年後半〜(昭和50年代)

電子レンジの普及とともに第2の伸張期を迎え、
安定した伸びを見せながら現在に至っています。

普及率UP!↑
1975年後半〜(昭和50年代)

1981年

サランラップ®
ミニ15(15cm幅)発売

1981年

電子レンジが普及してくると、
サランラップ®は
生活の必需品となっていきました。

普及率UP!↑

1991年

家庭用50m巻販売

1991年

1993年

パッケージリニューアル
3代目

1993年

2004年

パッケージリニューアル
4代目

フタを閉めると「カチッ」という音と感触で、閉まったことがわかりやすくなりました。
また、パッケージをコンパクトに改良し、より握りやすくなりました。

2004年

2008年

パッケージリニューアル
5代目

黄色をベースとしながら、さわやかなデザインにリニューアルしました。
波型フラップがついてつまみやすく、巻き戻りしにくくなるより安定したフィルムに改良しました。

  • グッドデザイン賞 受賞
  • グッドデザイン・
    ロングライフデザイン賞 受賞

2008年

2014年

パッケージリニューアル
6代目

「みずみずしい毎日を、ずっと」をスローガンにカラフルで鮮やかなデザインにリニューアルしました。
刃の形状を改良し、より快適に切れるようにしました。
また、パッケージにエンボス加工を施し、より握りやすくしました。

2014年

2018年

パッケージリニューアル
7代目

「もっと切りやすく、もっと使いやすく」をコンセプトにリニューアルしました。
刃をM字型にすることで、より軽い力で切りやすく使い始めのテープを改良し、より引き出しやすくしました。
また、パッケージをコンパクトに改良し、より握りやすくしました。

2018年

2020年

サランラップ®発売60周年