ギリシャ ギリシャ

「ムール貝のピラフ」やフェタチーズ入りの「田舎風サラダ」など、地中海の恵みたっぷりのギリシャ料理。

ギリシャの食文化 ギリシャの食文化

地中海の一部、エーゲ海に突き出た半島と無数の島々からなるギリシャ。冬は温暖で、夏は極端に乾燥する地中海性気候のため、年間降水量は日本の1/3~1/4。大地はさほど豊かではなく、穀物の栽培に向いていません。そのため高温や乾燥に強いオリーブやオレンジ、レモン、ぶどうなどの果実類の栽培が農業の中心となっています。また、山間地では牧畜が盛んで、羊やヤギがいたるところで放牧されています。

ギリシャの人々は肉が大好き。ギリシャを代表する料理「ムサカ」は、子羊のひき肉と薄切りのなすを交互に敷き、ベシャメルソース(ホワイト・ソース)をかけてオーブンで焼いたもの。また、屋台やレストランでよく見かける「スブラキ」は、いわゆる串焼きのことで、主に豚肉を串に刺して塩やこしょう、オレガノなどのシンプルな味つけで焼いた料理です。また、復活祭(イースター)などの特別な日には、ラム肉のローストや子羊の丸焼きなどが食卓にのぼります。

地中海性気候に適したオリーブやレモン、古代より好まれてきた羊肉などの肉類、羊やヤギの乳から作られるチーズやヨーグルト、沿岸地域の魚介類・・・。ギリシャにはその気候風土ならではの豊富な食材がそろっています。そんな豊かな恵みをシンプルに調理し、仲間とテーブルを囲んで楽しむことこそ、ギリシャ人にとって大切な時間なのです。

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