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カステラの原形「パォン・デ・ロー」など、古くより日本と深いつながりを持つ国、ポルトガルの郷土料理。

ポルトガルの食文化 ポルトガルの食文化

ヨーロッパの最西端に位置するポルトガル。大航海時代には栄華を誇り、遠い海を渡って、日本へもさまざまな西洋文化をもたらしました。中でも「カステラ」や「ボーロ」など今も日本人になじみの深いお菓子のいくつかは、ポルトガルの伝統菓子がそのルーツ。

ポルトガルの伝統菓子の多くは修道院で生み出されたと言われ、たっぷりの卵が使われるものが数多くあります。これは、昔、修道女となるための支度金のかわりに鶏や卵を教会に納めていた習慣からきているとか。

今回ご紹介する「パォン・デ・ロー(半熟カステラ)」も卵黄をたっぷりと使用し、こっくりとした味わいです。甘さもしっかりありますが、「カステラ」になじんだ私たちには「なるほど」と思わせる素朴で懐かしいおいしさです。ポルトガルの象徴的動物といえば「にわとり」。お土産物としても有名な「バルセロスの雄鶏」は、巡礼者の無実を晴らしたというその伝説で広く親しまれ、ポルトガルのシンボル的存在です。鶏や卵とのかかわりは、ポルトガル人には切っても切り離せないものなのかもしれません。

古くより日本と深いつながりを持つ国、ポルトガル。この機会にその料理の奥深さを発見してみてはいかがでしょうか。

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